コラム

社会とアイデアの補助線

近くに味方がいなければ、つくればいい。 — #2日用品の救世主化の法則

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<Chapter.3>法則を応用してみる
ひとり親世帯の息苦しさを少しでも和らげるには?

最後は、これまで述べてきた法則に則って、他の社会問題の解決・緩和策を考えてみたいと思います。

着目してみたのは、ひとり親世帯を取り巻く環境。
僕自身、そうである時期、そうでない時期とありましたが、ひとり親世帯はいまや決して珍しいものではありませんし、そのことに悩んだ話を友人からも実際に聞きます。

様々な問題が浮かび上がりますが……たとえば、運動会のとき。
母子家庭だった地元の友人の話では、当時小学校の運動会では、親は朝早く起きてお弁当を作り、先に学校へと出向いて会場設営をして。お昼の時間は、友だちは父母のもとへと向かうなか、自分は母親と二人でお弁当を隅っこで食べて。親との二人三脚の競技では、周りは父親と組むなか、自分だけ母親と組んで、負けて。運動会終了後は、母親は会場撤収に追われていたので、ひとりで帰って。
自分よりも母のほうがツラかったと思う、と寂しそうに笑う姿がいまも目に焼き付いています。

僕は学校教育の現場の事情はわかりませんし、無邪気なことを言っても仕方がありませんが、それでも。学校という閉ざされがちなコミュニティが、もう少し、外に開けていてもいいのではないか。身近な人たちが自然と、手を差し伸べやすい環境があってもいいのではないか。

そんなことを思うので、たとえばですが、運動会を「お祭り」にしてしまうというのはどうでしょう。

写真はイメージです。

運動会の会場設営・撤収をPTAと協力するのを約束事とするかわりに、校庭への屋台の出店を許可する。そこで昼食を調達してもいいし、借り物競争では屋台のおじさんを借りてもいいし、二人三脚は足の早そうなお兄さんにお願いしてもいい。運動会の時期はちょうど今頃だと考えると、出店する屋台は、地元の夏祭りで子どもたちによる人気投票で決めてもいいかもしれません。それが結果、ひとり親世帯の子どもと親が、親や先生以外の大人と触れるキッカケにもなります。

運動会という必ずあるイベント(≒日用品)を、お祭りという地域のハレ舞台にしてしまうことで、外の目(≒救世主)に触れさせ、閉ざされがちな教育現場や家庭環境に光が差し込む一助とする、という考え方。

調べてみると、茨城県など北関東限定なのですかね?実際に、屋台が運動会に出店している小学校もあるみたいで驚きました(ご興味あれば検索してみてください)。
自分の知らない世界が身近にあり、まさに視野が狭くなっていたのだな、と実感しました。

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