デジタライゼーションにより、企業はパーソナライゼーションに舵を切る — 「CES2019」現地レポート①(玉井博久氏)

米国・ラスベガスで1月9日から開催されている「CES(コンシューマー・エレクトロニクスショー)2019」。江崎グリコの玉井博久氏が広告主の視点から、現地よりレポートします。

全ての商品・サービスがパーソナライズされていく

デジタルテクノロジーが我々にもたらす未来は、全ての商品・サービスがパーソナライズされる世界…。そんな風に感じさせる内容で「CES2019」の幕が開きました。

例えば、そのひとつがJohnson & Johnsonが発表したサービスです。センシング技術を用い、人の体の状態を可視化するプロダクトは以前からありましたが、可視化される内容がとても個人的な情報にも関わらず、それを踏まえて提供されるサービスは未だパッケージ化されており、他の人と何も変わらないものであるというのが現実。Johnson & Johnsonがユーザーの声を聞き分かったことは、どれだけ自分の肌の状態を把握できたとしても、自分だけが抱えている問題を解決してくれる商品こそが、ユーザーが求めているのだということでした。

そこで彼らが今回、紹介したサービスが「Neutrogena MaskiDで」す。自分の顔の状態を把握した上で、自分に最適と思われる形でパーソナライズされたスキンケア商品を購入できるサービスです。

昨年のCESに続いて、イノベーティブなサービスを打ち出した「Neutrogena」。

次ページ 「2020年代はデータが全ての中心になる時代」へ続く

2020年代はデータが全ての中心になる時代

CESを運営するCTAは、2020年代はData Ageになると唱えています。2000年代はケータイやiPodなどが広まったDigital Age、2010年代はFacebookやtwitterといったSNSを中心としたConnected Ageとし、2020年代はデータが全ての中心になると述べています。今までデータ化されなかったような、あらゆる行動・状態がデータ化されて、それらが活用されていく時代になるということです。

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