【前回】「世界で起きるメディア環境の変化を4つの視点で読み解く(前編)」はこちら
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放送と通信の垣根は、5G時代にますます薄れていく
前回のコラム
では、パーソナライゼーション時代におけるメディア企業のマーケティングを規定するトレンドとして①コンテンツ、➁顧客体験(CX)、③ディストリビューション、④マネタイズの4つの切り口を提示。そして、その中でも①コンテンツと➁顧客体験(CX)の2つに関して詳述した。2回目は後編として、③ディストリビューション、④マネタイズに関して言及したい。
トレンド③:ディストリビューション
従来の放送波でのコンテンツ配信のみならず、ネットによるビデオ配信という手段での配信が存在感を強めてきている。放送波の場合は、コンテンツが流される時間に視聴しなければならなかったり、コンテンツの合間にCMを視聴しなければならなかったりといった問題があるが、ネットによるビデオ配信の場合は、こうした消費者にとってネガティブな制約が少ない。
また、個人の好みに応じたコンテンツ選択がしやすいというメリットもある。今後5Gが通信のデフォルトとなれば、コンテンツ伝送の能力も飛躍的に向上するため、ますますネットでのビデオ配信の優位性が高まっていく。米大手放送局での取り組みのように放送波とビデオ配信を組み合わせた広告最適化サービスも出現しつつある現在、主流を占める放送波によるコンテンツ配信事業も、手をこまねいてはいられない状況が生まれてくる。
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森井理博(PwCコンサルティング マネージング ディレクター /事業構想大学院大学 特任教授)
森井理博(PwCコンサルティング マネージング ディレクター /事業構想大学院大学 特任教授)
データベースをフルに活用した「バックキャスト・マーケティング」という新たなマーケティング方法論を提唱。1989年電通入社。マーケティング局で戦略プランニング、営業統括局でCS放送局の立ち上げ並びに中国プロジェクト(在任中に「アジアビジネススクール」修了)を担当後、世界最大の外資FMCG企業のアカウント責任者。2014年あきんどスシロー入社、取締役・執行役員 マーケティング本部長。2016年Peach Aviation 執行役員 データドリブン・マーケティング本部長。2018年9月より現職、事業構想大学院のマーケティング担当・特任教授も兼務。
森井理博(PwCコンサルティング マネージング ディレクター /事業構想大学院大学 特任教授)
データベースをフルに活用した「バックキャスト・マーケティング」という新たなマーケティング方法論を提唱。1989年電通入社。マーケティング局で戦略プランニング、営業統括局でCS放送局の立ち上げ並びに中国プロジェクト(在任中に「アジアビジネススクール」修了)を担当後、世界最大の外資FMCG企業のアカウント責任者。2014年あきんどスシロー入社、取締役・執行役員 マーケティング本部長。2016年Peach Aviation 執行役員 データドリブン・マーケティング本部長。2018年9月より現職、事業構想大学院のマーケティング担当・特任教授も兼務。
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