パーソナライゼーション時代-メディア企業のマーケティング戦略
森井理博(PwCコンサルティング マネージング ディレクター /事業構想大学院大学 特任教授)
データベースをフルに活用した「バックキャスト・マーケティング」という新たなマーケティング方法論を提唱。1989年電通入社。マーケティング局で戦略プランニング、営業統括局でCS放送局の立ち上げ並びに中国プロジェクト(在任中に「アジアビジネススクール」修了)を担当後、世界最大の外資FMCG企業のアカウント責任者。2014年あきんどスシロー入社、取締役・執行役員 マーケティング本部長。2016年Peach Aviation 執行役員 データドリブン・マーケティング本部長。2018年9月より現職、事業構想大学院のマーケティング担当・特任教授も兼務。
このコラムについて
いまマーケティングの世界では「パーソナライゼーション」が花盛りだ。世の中がパーソナライゼーションを求めるには、その理由がある。マスへのアプローチを事業の根幹としてきた放送局、新聞社や出版社などの伝統的メディアが、ある種のアンチテーゼであるこの流れの中でどのようなマーケティング戦略をとるべきなのか。欧米での先行事例分析から見えてきた日本のメディア企業のあるべき未来像やそこに向かうための方法論を示唆する。
-
日本のメディア企業のマーケティングはどうあるべきか?
全7回の本連載も、今回で最終回となった。最終回では、メディア企業の未来のビジネスモデルにより生まれる新たなリスクについて、解説していきたい。
-
メディアを根本から変える!? マーケティング理論の刷新とエマージング・テクノロジ...
広告主企業のマーケティング戦略が変われば、おのずとメディアに求める役割も変わる。今回は広告主側のマーケティング活動の変化に着眼して論を進めていきたいと思う。
-
広告会社の未来マーケティングの方向性
本連載では、パーソナライゼーションというテーマをもとに昨今のメディア環境の変化を読み解いてきた。5回目となる今回は、メディア環境の変化が広告会社に与える影響について考察していきたい。
-
転換期を迎える、日本のメディアビジネスを考察する — ➁紙媒体・ラジオ
前回のコラムではパーソナライゼーション時代のTV局のマーケティングの在り方について、示唆を出させていただいたが、今回は紙媒体とラジオ局に触れていきたい。
-
転換期を迎える、日本のメディアビジネスを考察する — ①テレビ篇
今回は、転換期を迎えるメディア産業の中でも、特にテレビに焦点を当てて、そのビジネスの在り方を考えていきたい。
-
世界で起きるメディア環境の変化を4つの視点で読み解く(後編)
前回のコラムは、パーソナライゼーション時代におけるメディア企業のマーケティングを規定するトレンドとして①コンテンツ、➁顧客体験(CX)、③ディストリビューション、④マネタイズの4つの切り口を提示。2回...
-
世界で起きるメディア環境の変化を4つの視点で読み解く(前編)
昨今、マーケティングの世界ではパーソナライゼーションの話題で盛り上がっている。企業がパーソナライゼーションに向かう中、マスへのアプローチを事業の根幹としてきた放送局、新聞社や出版社などの伝統的メディア...