「シンプルに」

ニューヨークのBBH在籍時に携わったユニリーバ「AXE(アックス)」
シャンプーのキャンペーンの説明映像。2009年に北米と欧州で展開し、
今年のカンヌ国際広告祭で銅賞を受賞した

広告にかかわらず、クリエーティブな職種につく日本人が海外に挑戦しやすいと感じるのは、この仕事の本質が純粋にアイデア勝負なところにあるからです。だから理想論っぽくも聞こえますが、僕は新しかったり面白かったりするアイデアを生み出せさえすれば、世界のどの国でだって生きていけると思っています。そんな仕事につけている僕らは、ものすごくラッキーだと思わないといけない。

とはいえ、全く違った文化圏でも通用するアイデアを考えたり、言葉の壁を越えたりするのは、時にそこまで簡単なものではなかったりする。そこで僕が自分のこれまでを振り返ってみて、そんな環境の中で勝負をするときに大切にしてきたのはなんだろうと思い返してみると、ともかくシンプルでユニバーサルなアイデアを考えようという指針を持っていたことではないかと考えています。

それはもともと僕が抱いていた目標でもあるのですが、世界のどの国の人でも、子供でも大人でも、誰が触れても楽しいと思えるようなアイデアを作りたいと常日頃思っています。そもそも、ある特定の言語や、文化のコンテクストや、時代のトレンドやらに頼った表現よりも、全人類共通の琴線に触れるような表現を作りたい。その方が必然的に強くて大きな表現になると思うのです。

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川村 真司(PARTY Creative Director / Founder)
川村 真司(PARTY Creative Director / Founder)

2002年、CMプランナーとして博報堂に入社。2005年に英広告会社BBHの東京オフィス立ち上げに参加し、2007年にオランダ・アムステルダムの180(ワンエイティー)へ。米ニューヨークのBBHを経て、2010年9月からWieden+Kennedy New York クリエーティブ・ディレクター。2011年6月に伊藤直樹氏、原野守弘氏、清水幹太氏、中村洋基氏と「PARTY」を立ち上げ現職。
アディダス、プレイステーション(ソニー)、日産自動車、アックス(ユニリーバ)、グーグルなどのグローバルキャンペーンを手掛けつつ、「Rainbow in your hand」といったブックデザイン、SOUR「日々の音色」ミュージックビデオのディレクションなど活動は多岐にわたる。カンヌ国際広告祭やNY ADC、ワンショー、D&ADなどで受賞。

ウェブサイト: http://www.masa-ka.com/

川村 真司(PARTY Creative Director / Founder)

2002年、CMプランナーとして博報堂に入社。2005年に英広告会社BBHの東京オフィス立ち上げに参加し、2007年にオランダ・アムステルダムの180(ワンエイティー)へ。米ニューヨークのBBHを経て、2010年9月からWieden+Kennedy New York クリエーティブ・ディレクター。2011年6月に伊藤直樹氏、原野守弘氏、清水幹太氏、中村洋基氏と「PARTY」を立ち上げ現職。
アディダス、プレイステーション(ソニー)、日産自動車、アックス(ユニリーバ)、グーグルなどのグローバルキャンペーンを手掛けつつ、「Rainbow in your hand」といったブックデザイン、SOUR「日々の音色」ミュージックビデオのディレクションなど活動は多岐にわたる。カンヌ国際広告祭やNY ADC、ワンショー、D&ADなどで受賞。

ウェブサイト: http://www.masa-ka.com/

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