アーティスト・スプツニ子!“少子化”の日本に警鐘「古い家族観に縛られすぎている」

※本記事は株式会社マスメディアンの『advanced by massmedian』に掲載された記事を表示しています。

ファッションデザイナー、起業家、インフルエンサーなどマルチに活躍するハヤカワ五味さんがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「マスメディアン 妄想の泉」。この番組では、さまざまなフィールドで活躍する起業家やクリエイター、アーティストをゲストに迎え、未来を面白くするヒントを“妄想しながら”探っていきます。2月8日(土)の放送は前回に引き続き、アーティストで東京藝術大学美術学部デザイン科准教授のスプツニ子!(Sputniko!)さんが登場しました。

左から、スプツニ子!さん、ハヤカワ五味さん

“少子化”なのに逆行!?

スプツニ子!さんは、日本が欧米などとは違い、選択的夫婦別姓が認められていないことに「(姓を)一緒にしたい人がすればいいだけで、(別姓だからといって)誰にも迷惑をかけていない。完全に父権社会の名残」と異を唱えます。

さらに

前回

、話に挙がった“卵子凍結”について触れ、「アメリカやイギリスでは、精子バンクとか友だちの精子でもOKなんですけど、日本では不妊治療でクリニックに行って受精させるにあたって、違法ではないけれど、ガイドライン上(女性は)精子の持ち主と結婚していなければならない。自分の卵子なのに……」と話します。

これにハヤカワさんが、「そうなると同性のパートナーシップの場合、かなり難しいということですよね」と驚くと、スプツニ子!さんは「LGBTのカップルが自分の子どもをつくりたくても、『結婚した相手じゃないと受精できません』と言うクリニックがほとんど。こんなに少子化で、子どもの数が減っているのに、子どもをつくるまでのステップが社会的にがんじがらめになっちゃっているのが現状」と指摘。

違和感を大事に

ハヤカワさんが、海外に比べて日本で無痛分娩が普及していない点を挙げると、スプツニ子!さんは「日本の女性はなぜか、『(出産は)痛いのが当たり前よ』って。女性は特に、『これが当たり前なのよ』『これが女性の生きる道なのよ』という洗脳を、社会から、さらに自分自身でかけちゃっている。それはすごくもったいない。“違和感を大事にする”って必要なこと」と声を大にします。

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