6時間目:「バラを分解せよ」青山フラワーマーケットの社員研修

【前回コラム】「5時間目:「草で、自分の体重を支えるロープを作れ」 〜 カナダのテクノロジーの授業」はこちら

イラスト:萩原ゆか

ここに1つのブーケがある。さっき中目黒駅の花屋さんで買ってきた。

このお店のものは、リーズナブルなのにセンスが良いので、前をふらっと通った時につい買ってしまうことがよくある。

以前、夏に買ったのは白と緑で統一してある小ぶりなブーケで、涼しそうだなあと思って買ったのだが、よく見るとその緑には、パセリが入っていた。いつも意外な組み合わせが勉強になる。今回のもよく見ると、麦とエンドウ豆の花が入ってる。

 

僕がたまにブーケを買うそのお店というのは、青山フラワーマーケット。今回の伝説の授業は、そのセンスフルなフラワーショップを運営する会社、パークコーポレーションの社員研修である。

社長の井上英明さんは、同じ佐賀県出身の大先輩。いろんなところで顔は合わせていたのだが、ずっとお願いしたいことがあり、3年前の夏、オフィスにお邪魔した。

江戸時代、肥前鍋島藩に弘道館という、それこそ「伝説」の藩校があった。大隈重信を始めとする多数の佐賀の賢人たちがここ出身なのだが、改めて調べるとその方針やプログラムがあまりにも素晴らしくて、その精神を引継いでカリキュラムを現代向けに改編し、「弘道館2」プロジェクトを立ち上げた。

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倉成英俊 (Creative Project Base 代表取締役/ アクティブラーニングこんなのどうだろう研究所所長)
倉成英俊 (Creative Project Base 代表取締役/ アクティブラーニングこんなのどうだろう研究所所長)

2000年電通入社、クリエーティブ局配属後、多数の広告を制作。2005年に電通のCSR活動「広告小学校」設立に関わった頃から教育に携わり、数々の学校で講師を務めながら好奇心と発想力を育む「変な宿題」を構想する。2014年、電通社員の“B面”を生かしたオルタナティブアプローチを行う社内組織「電通Bチーム」を設立。2015年に教育事業として「アクティブラーニングこんなのどうだろう研究所」を10人の社員と開始。以後、独自プログラムで100以上の授業や企業研修を実施。2020年「変な宿題」がグッドデザイン賞、肥前の藩校を復活させた「弘道館2」がキッズデザイン賞を受賞。

倉成英俊 (Creative Project Base 代表取締役/ アクティブラーニングこんなのどうだろう研究所所長)

2000年電通入社、クリエーティブ局配属後、多数の広告を制作。2005年に電通のCSR活動「広告小学校」設立に関わった頃から教育に携わり、数々の学校で講師を務めながら好奇心と発想力を育む「変な宿題」を構想する。2014年、電通社員の“B面”を生かしたオルタナティブアプローチを行う社内組織「電通Bチーム」を設立。2015年に教育事業として「アクティブラーニングこんなのどうだろう研究所」を10人の社員と開始。以後、独自プログラムで100以上の授業や企業研修を実施。2020年「変な宿題」がグッドデザイン賞、肥前の藩校を復活させた「弘道館2」がキッズデザイン賞を受賞。

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