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新しい働き方に挑むカルビーの「一体感を高める」手法は

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ニューノーマルな働き方に積極的に取り組んでいるカルビー。モバイルワークが標準化してから、どのようなコミュニケーション施策を行い一体感を高めているのか。新しい働き方の体制や社内報の工夫を聞いた。
*本記事は7月30日発売の『広報会議』9月号からダイジェストでお届けします。

「Calbee New Workstyle」。コロナ禍でカルビーが打ち出した新しい働き方について、メディア各社が一斉に報じたのは2020年6月のこと。在宅勤務制度を2014年から導入しモバイルワーク環境を整備してきた同社の、一歩踏み込んだ具体策が関心を集めた。

モバイルワークを標準化・単身赴任の解除・フルフレックスタイム制導入などを打ち出した「Calbee New Workstyle」。その導入を受け、トップメッセージを2020年9月の社内報「Loop」に掲載した。「コロナ終息後、あなた自身は働き方を変えたいと思いますか?」と質問した従業員アンケート調査の結果も紹介。約6割が「変えたい」と回答していた。

「ニュースになり、外部の方から『いい会社だね』と言われる。こうした周囲の反応は従業員エンゲージメントを上げていくひとつだと思います。社内外、両輪の施策が大事ですね」。広報部の間瀬理恵氏はこう振り返る。モバイルワークを標準とし、工場勤務者には新しいコミュニケーションスタイルの浸透のためiPhoneを支給。社内SNSやウェブ社内報も見てもらいやすい環境になった。

速報性を活かし不安を解消

カルビーの社内報は、冊子とイントラネットで見られるウェブ社内報の2種類がある。冊子の社内報はグループ従業員などに配布(2021年度から年4回)。「頼りになる同僚」をイメージし、「サステナビリティ」「グループ会社紹介」など、今伝えていくべき内容を深掘りして特集を組む。一方、ウェブ社内報は速報性を重視。読み手が投稿にコメントを付ける機能もあり、冊子の社内報の内容も読める。

コロナ感染拡大初期で社内に不安が蔓延した2020年4月。ウェブ社内報で、伊藤秀二社長は「一層頻度の高いコミュニケーションが必要」とメッセージを発信。その後「緊急!コロナブログリレー」が始まった。人事総務本部長の武田雅子氏が役員に声掛けし、コロナ禍の状況下で伝えたいメッセージをつないだものだ。

バトンは執行役員、グループ会社社長、そして各事務所へ。オフィスの様子を動画で投稿した支店や、「不安もたくさんあるがカルビーで仕事ができて良かったと感じる場面は多々あった」と声を寄せた支店もあり、「会社はどうなるのか?他の人はどうしているのか?」という不安を解消する、PV数の高い企画となった。

心理的な距離を縮める

社内報「Loop」の新入社員紹介特集は人気の号。「自身をカルビー商品に例えると?」という、自社らしいユニークな質問も加え、その人らしさを伝えている。

この1年で最も読まれたウェブ社内報記事は入社式のコンテンツ(2021年7月時点)。「新入社員に関する記事は、冊子でもウェブ社内報でも人気があります。今年度は冊子に書ききれなかった自己紹介をウェブで詳しく紹介しました」

……本記事の続きは『広報会議』2021年9月号に掲載。

同号ではほかにも、シスコシステムズ、スターバックスコーヒー ジャパン、ワークマンほかのインターナル広報に取り組む企業の施策を紹介。新たな打ち手で従業員エンゲージメントを高めている企業の事例を紹介しています。

『広報会議』2021年9月号

 

【特集】
“一体感”が崩れる、その前に
インターナル広報

GUIDE 社内コミュニケーションの打ち手
インターナルコミュニケーション新時代
正解がない中で何を目指し、どう実現するか
加来幸樹(サインコサイン 代表取締役)

CASE1 エンゲージメントを高める仕組みづくりのポイント
現場の裁量権を上げ、機動性の高い組織へ
トップの発信量とボトムアップの改革
シスコシステムズ

CASE2 新しい働き方推進企業のコミュニケーション施策
モバイルワーク下の一体感醸成
心理的な距離を縮める工夫
カルビー

CASE3 閉塞感を感じさせないエンゲージメント施策
休業期間を経て強化する社内広報
従業員の主体性をどう引き出すか
スターバックスコーヒー ジャパン

CASE4 エンゲージメント向上がひいては新商品開発に
あえて“しない”施策で
自走する社員を育てる環境づくり
ワークマン

CASE5 アプリもあり、月間9割のログイン率も
タイムリーに顧客の声を共有する社内報
企業文化がさらに根付く
兵庫ヤクルト販売

GUIDE
広報担当者のための
スマホで簡単! 動画撮影トレーニング
本田 裕太郎(スリーダブリュー代表取締役)

DATA インターナルコミュニケーションの“いま”を編集部が調査
コロナで多様化する社内報の在り方
飽きられない工夫は継続して必要に

GUIDE ありきたりな誌面が劇的に変化
お悩み相談 社員の心をつかむ
社内報作成の極意とは
足立区シティプロモーション課

組織を活性化するアイデア集
「社内報」コンテンツ、注目記事とその反響
アルプスアルパイン/ビレッジハウス・マネジメント
東京海上ホールディングス/中部電力/メイテック
堀場製作所/成田国際空港/ファミリーマート/川崎重工業

企画から事後アンケートまで
「社内報」制作の舞台裏

社員を巻き込む 社内報のつくり方 特別編
マクロミル

COLUMN コロナ禍でワークスタイルの変化にも対応
新たなウェブ社内報『KIRIN Now』
長期構想の達成に向け、情報の即時性高める
キリンホールディングス

GUIDE 企業と求職者のマッチングの質を上げる
社内コミュニケーションと密接にかかわる
「採用ブランディング」 情報開示のポイントは
深澤了(むすび 代表取締役 クリエイティブ・ディレクター)

COLUMN
コロナ禍で就活生は「情報量」が不足
「等身大」の社内が伝わるコンテンツを
マスメディアン

記者の行動原理を読む広報術 特別編
対社外も意識したコンテンツ企画で
記者の取材にも結び付けよう
松林 薫(ジャーナリスト)