百貨店の4月の売上高は前年同月比19.0%増の3778億円だった。入店客数も18.7%増と、売上と共に2ケタ増となった。日本百貨店協会が5月24日、発表した。前年の緊急事態宣言などによる営業制限からの反動増。高額品が継続して伸長しているほか、気温の高い日が続いて春夏物商材が貢献した。
19年比では売上高が13.8%減、客数が25.2%減。商品別で「美術・宝飾・貴金属」は新型コロナウイルス感染症拡大前の2019年比でも20.5%増。15カ月連続のプラスとなった。ギフト需要などで菓子や惣菜も好調が続き、いずれも8カ月連続のプラス。一方、生鮮食品は11カ月連続のマイナスで、価格高騰のあおりを受けている。
東京地区の4月は前年比27.0%増の売上高1094億円。入店客数は30.3%増となった。19年比では売上高は13.0%減、客数は29.6%減。5月18日時点の商況は147.7%増で、前年の営業制限の反動から、3ケタ増で推移している。19年比も約9%減で、復調の兆しが伺える。
そのほかの都市部は、横浜と広島を除く8都市で前年比2ケタ増。伸び率では大阪が41.3%増と最も大きい。都市部以外では北海道が前年比4.8%減、東北が同比4.2%減となった。伸びているエリアは近畿が同比12.9%増、四国が24.4%増。都市部以外の売上全体は6.9%増で、3カ月ぶりのプラスとなった。
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