日本コカ・コーラは12月19日、広告制作に使用した同社の画像生成AIツールを一般公開した。18歳以上でアカウントを作成すれば無料で使用できる。日本含む44カ国が対象のグローバル施策で、米国では11月27日に公開している。ツール利用者が生成した画像の一部は、コカ・コーラの屋外広告やソーシャルメディアアカウントで紹介する予定。
画像生成AIツールの名称は「Create Real Magic」で、2021年から実施しているグローバルキャンペーンのタグライン「Real Magic」にかかっている。アカウントの作成後、「テーマ」「シーン」「スタイル」のそれぞれで提示される選択肢を選ぶと、クリスマスカードを生成できる。用意されている選択肢に加え、文章で生成したい画像の指示(プロンプト)を追加することも可能。
生成には、過去、コカ・コーラの広告のデータも使用している。1931年〜64年にコカ・コーラのクリスマス・キャンペーンを彩った、ハッドン・サンドブロムによる「サンタクロース」や、1993年に「Always Coca-Cola」キャンペーンで使用されたポーラーベア(ホッキョクグマ)の家族、などが含まれるという。
「Create Real Magic」は、コンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニーと対話型生成AI「ChatGPT」開発・運営のオープンAI社が立ち上げた枠組みに、コカ・コーラが参画して制作したもの。オープンAIが開発した「GPT-4」と「DALL・E」を使用している。
2023年3月20日〜31日に、米国やオーストラリア、欧州の一部などを対象に、「Create Real Magic」を用いたコンテスト型のキャンペーンを実施した。生成した画像で応募すると、ニューヨーク・タイムズスクエアや、ロンドン・ピカデリーサーカスのデジタルサイネージに掲出されるチャンスが得られるという企画。同キャンペーンでは12万点以上の画像が生成された。
今冬のキャンペーンはコンテストは実施せず、「Create Real Magic」上で「共有可能」に設定すると、コカ・コーラが選定して「Instagram」や「Facebook」で紹介したり、OOHに表示したりするという。ツール上では画像生成中にほかの利用者による画像が随時紹介される。画像を保存して、ユーザー自身のSNSアカウントで紹介したり、家族や友人、知人などに送ったりすることも可能。
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