大阪広告協会は3月22日、第67回「大阪広告協会賞」と第57回「やってみなはれ佐治敬三賞」の受賞者を発表した。大阪広告協会賞にはロート製薬が、やってみなはれ佐治敬三賞には電通Creative KANSAIのアートディレクター、CMプランナーである茗荷恭平(みょうが・きょうへい)氏が選ばれた。
大阪広告協会賞は、優れた広告活動を通して企業業績の向上と大阪の情報発信や経済・文化の発展に貢献した個人や団体に贈られる。選ばれたロート製薬は、創業以来、社会や生活者の変化に寄り添いながらヘルス&ビューティー事業だけでなく、食事業や再生医療、次世代育成など多岐にわたり、時代に合わせて新しい挑戦を推進してきた。
2023年10月10日の「目の愛護デー」に行われたドローンショーは、ユニークでインパクトのある手法で大きな反響を呼んだ。
加えて、アイケアのアンバサダーを務める佐々木朗希選手にちなみ、球場看板の社名ロゴを変更した演出が「“セルフ目ディケーション”への啓蒙と企業姿勢を見事に表現し、同時にファンづくりと商品価値も高めた企画」と高く評価された。
また特別賞には、阪神電気鉄道が選ばれた。阪神タイガースが38年ぶりに日本一となり、「アレ」が新語・流行語大賞の年間大賞を受賞し話題を集めた。さらに阪神甲子園開場100周年記念事にも取り組み、名作野球マンガ9作品を横断したオリジナル動画を制作した点などが評価された。
一方、やってみなはれ佐治敬三賞は、広告技術の向上を目的に、常に広告文化の新しい時代を切り拓くチャレンジ精神あふれる作品を制作したクリエイターに与えられる。今回受賞した茗荷恭平氏は1987年生まれ。大日本除虫菊、ロート製薬、赤城乳業の広告などを手がけている。
AIを活用したCM「大日本除虫菊キンチョール ヤング向け映像」篇では、5000枚を超える生成画像を制作した。また赤城乳業の企業メッセージ「ガリガリ君 当たりつき やめるのを やめました」では、大きな決断であるものの、切り口と遊び心、消費者に対する真摯な表現などが評価された。
ロート製薬のドローンショーでは、大阪の夜空をメディアにする発想、クオリティの高さが評価された。同作品ではアートディレクターの枠を超えてプランニングからコピーライトまで手がけるなど熱量を高く持ち、「やってみなはれ」の精神を体現しているとして受賞に至った。
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