「韓国トレンド研究室」、第8回目です!今回は「韓国のトレンドの生まれ方」についてお話しします。
韓国は、日本よりもトレンドの影響力が大きく、広まる速さ、そして移り変わりもとても早いです。
昨今の日本では、(
の際にも取り上げましたが)何かが流行った時に、「誰もが知っている」という流行り方ではなく、「特定の界隈」で流行ることが多いです。しかし、韓国では「全MZ世代が知っている」と言っても過言ではないような規模の流行が生まれやすいです。
『イカゲーム』や『白と黒のスプーン』のような大ヒット作から、SNSで日々生まれ続けるトレンドまで、ありとあらゆる流行の生まれ方を学ぶことで、企画の広まり方、必然的な話題のつくり方について考えていきたいと思います。
【前編】
1. 今までの流行から分析!
・ドバイチョコ
・마라탕(マラタン)
・栗ティラミス/マシュマロケーキ
・タオルケーキ
・イカゲーム
・白と黒のスプーン
・モッパン
【後編】
2. トレンドからみる、ヒットの理由
①海外から輸入したものも自国流にアレンジ
②目の付け所の筋の良さ
③「流行っている」状態の可視化がうまい
④コンビニの持つ大きな役割
⑤コラボまでのスピード
⑥トレンドの掛け算
⑦ネーミング
⑧ミームになりやすい素材があるか
⑨世界を見据えたマーケティング戦略
⑩文化
3. まとめ
1. 食べ物から映像コンテンツまで、これまでの流行から分析!
第1章では、韓国で流行っている(流行った)ものをご紹介します。まずは食べ物編です。
ドバイチョコ
「ドバイチョコ」は、2024年上半期に韓国で大流行したスイーツ。名前の通り、ドバイのチョコレートブランド発祥で、『カダイフ』というトルコの伝統食品の極細麺とピスタチオを混ぜて作ったペーストが中に入っています。
ドバイチョコを展開するアラブ首長国連邦・ドバイのチョコレートメーカー「FIX Dessert Chocolatier」。
極細麺によって、チョコレートらしからぬザクザクとしたクセになる食感になっています。さらにこのザクザクの咀嚼音がモッパン動画にピッタリだったため、瞬く間に試食動画が広まっていきました。