「歌って踊れる」ヤマハのシニア向け音楽プログラム、ウェルビーイング需要で受講者1万人超

「カラオケ以上、レッスン未満」の楽しさでシニアの心をつかむ

ヤマハ音楽振興会が展開するシニア向けプログラム「青春ポップス」が受講者数を伸ばしている。同プログラムは、1960〜80年代を中心としたポップス、歌謡曲、フォークソングなど、シニアが青春時代に親しんだ懐かしい曲を気軽に歌ったり、踊ったりして楽しめる音楽プログラムだ。受講者の約9割が女性で、女性は60代がボリュームゾーン、男性は70代の構成比が高くなっている。

音楽の習い事を取り巻く環境は、少子高齢化が進み、音楽の楽しみ方や趣味も多様化するなど、近年大きく変化している。その流れを受け同プログラムは、従来の子ども向けの総合音楽教育のコース、幅広い年齢層に対応した各種楽器のコースに次ぐ、ヤマハの音楽教室事業の「第3の柱」として2017年にスタートした。

音楽愛好者のアクティブシニアをターゲットに、気軽に音楽活動を楽しめる新たなサービスとして開発。コンセプトは「カラオケ以上、レッスン未満」だ。シニアとの相性がいいBSでのテレビCMや、新聞広告、雑誌広告などをメインに認知拡大施策を実施。友人同士グループで参加できる無料体験レッスンも積極的に実施した。近年ではWebプロモーションにも注力。「楽譜なしで楽しめる・気軽に楽しく和気あいあい・簡単なハモリやステップ・経験豊かな講師がサポート」という4つのメッセージを全面に打ち出し、月額4,070円(税込)~という安価な設定も後押しとなって、現在会員数は1万人を超えた。

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