広告主とパブリッシャーの新団体「APTI」発足 広告取引の健全化へ実務支援

広告取引の健全化・透明性向上を目指す新団体として一般社団法人Advertisers and Publishers Transparency Initiative(APTI、アプティ)」が発足し、初のイベント「広告の健全さを、実務から」を3月11日に都内で開催した。APTIは、広告主とパブリッシャー、広告事業者がともに透明で信頼できる広告取引環境を整えることを掲げ、不正広告を防ぐファイルであるads.txtやsellers.jsonの適正運用、実務支援ツールの提供、業界横断の対話の場づくりに取り組む。

ガイドラインで終わらせず、現場の実装支援へ

同団体の設立発起人で代表理事に就任したアタラ創業者の杉原剛氏と同理事の日本インタラクティブ広告協会(JIAA)フェロー/米IAB Tech Labメンバーの宮一良彦氏とは、プログラマティック広告のサプライチェーンが複雑化し、誰がどこまで関与しているのか把握しにくくなっている現状を問題視した。またads.txtやsellers.jsonの設定ミスやメンテナンス不足、SSP側とパブリッシャー側の情報不整合が起きると、「なぜ買われないのか」がわからなくなり、問題の所在が見えにくくなると説明した。さらにブランド毀損につながる不適切な広告や、収益が適正な手数料体系で流通しているのかどうかも見えにくくなっていると指摘した。

写真 スライド 広告サプライチェーンの課題

The New York Timesを例に広告のサプライチェーンを整理。同サイトはダイレクトの連携が主流のため複雑化していないと登壇者は示した

こうした課題に対し、APTIは3つの柱を掲げる。第1は「情報共有と可視化」、第2は「相互支援と実践の場づくり」、第3は「つながりと信頼の醸成」である。単に技術情報を発信するのではなく、ワークショップやクロスレビュー、実証実験を通じて、広告主・パブリッシャー双方の行動変容につなげる考えだ。

次のページ
1 2 3
この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事

    タイアップ