OPPOブランドを日本で展開する日本法人「オウガ・ジャパン」は4月15日、日本市場で初となるフォルダブル(折りたたみ)スマートフォン「OPPO Find N6」を発売する。「Find」シリーズは海外ですでに4世代にわたり展開してきたが、日本では品質面で納得できる水準に達していないとして投入を見送ってきた。8年に及ぶ研究開発を経て、フォルダブル端末の課題とされる「折り目」「発熱」「バッテリー」に対応し、5世代目となるFind N6で日本参入に踏み切る。希望小売価格は税込31万8000円。あわせて、フラグシップモデル「OPPO Find X9 Ultra」も今夏に日本で発売すると発表した。
「OPPO Find N6」。カラーはブロッサムオレンジ(右)とステラーチタニウムの2色
オウガ・ジャパン専務取締役の河野謙三氏は、これまで日本でフォルダブル端末を投入してこなかった理由について、「日本のお客様はデメリットを見逃さない」と説明した。海外ではすでに4世代にわたってフォルダブル端末を展開してきた一方、日本では「納得できるものがまだなかった」として投入を見送ってきたという。
同氏は、フォルダブル端末につきまとう懸念として「折り目」「発熱」「バッテリー」の3点を挙げた。
同社は2018年からフォルダブルの研究を開始した。折りたたみ端末に特化した「研究ラボ」を設け、構造、素材、耐久性を一体で磨き込んできた。8年間で投じた研究開発費は30億元、日本円で約600億円。取得特許は3500件を超え、フォルダブル分野の特許件数で世界3位に位置するという。
Find N6は、2021年の初代「Find N」から数えて5世代目にあたる。初代ではコンパクトなフォルダブルという方向性を示し、Find N2では軽量化、Find N3ではカメラ性能と仕事用途での総合力向上、Find N5では厚さ8.9mmの薄型化と電池持ちの改善を図ってきた。Find N6は、最後に残った最大のデメリットである「折り目」を解消した製品と位置づける。
フォルダブル端末は、開閉を繰り返すことで目立ちやすくなるディスプレイの折り目が弱点とされてきた。河野氏は「購入直後は気にならなくても、使い続ける中で視認性や触感の違和感が生まれ、それが製品への信頼感や長く使いたいという気持ちを損なう」と指摘した。
同社が取り組んだのは、ヒンジ構造、画面を保護する素材、長期の開閉耐久性という3要素の同時改良だ。
Find N6は第2世代チタニウム高精度ヒンジを採用した。レーザースキャンでヒンジ表面をデジタル化し、3D液体プリント技術で5ピコリットル単位の樹脂を重ねることで、ヒンジプレート差を0.05mmに抑えた。構造面では、4軸の対称構造で力を均等に分散し、幅を11%広げたウォータードロップ型の折り曲げ構造によって折り目の深さを低減した。さらに、カーボンファイバー製の支持プレートを組み合わせ、軽量性と剛性を両立させた。
メインスクリーンには、強さとしなやかさを備えたオートスムージングフレックスガラスを採用した。変形や衝撃への耐久性を高めるとともに、折りたたみに伴って生じる微細なシワを自己修復性能によって目立ちにくくした。
60万回の折りたたみ試験をクリアし、ドイツに本社を置く第三者認証機関TÜV Rheinlandの「折り目最小化認証」も取得した。海外ではすでに2026年3月に発売されており、「折り目が見えない」「触っても分からない」「折りたたみなのにカメラがここまで撮れるのか」といった反応が寄せられているという。
