未開の地「グンマー帝国」へのパスポート 初日に申請殺到 

群馬県が作成した「GUNMA PASSPORT(群馬パスポート)」を発行・交付したところ、初日の5月1日に申請が殺到し、わずか1日で受付を終了する事態になった。県の担当者は「想定を超える想定外」と驚くほどで、県庁には2000人以上が行列。以前から群馬県を「未開の秘境」「独立した帝国」「グンマー帝国」などとして扱うネットミームがあり、県庁もSNSも盛り上がっている。

GUNMA PASSPORTの表紙にはぐんまちゃんがデザインされている(画像は全て県提供)

「連休中だし、100人来てくれたらありがたいよね、と職員で話していた。本当に想定外で、まさかここまでとは思っていなかった」とうれしい悲鳴を上げるのは県観光リトリート推進課の担当者。1日には県庁だけで約2100人がパスポートを求めて列をなし、県は東京と大阪の事務所と合わせ約2700冊を交付した。連休明けも朝早くから開庁前に並ぶ人がおり、中には、静岡県から7時間かけて受け取りに来た人もいたという。担当者は「統計はとっていないが、県外の人も多いようだ」と話す。

35市町村のスタンプを押すことができるページ

GUNMA PASSPORTは、本物のパスポートとほぼ同じB7サイズで44ページ。表紙には県のキャラクター「ぐんまちゃん」があしらわれ、県の特産品や文化、観光地、自然の他、製造業や人材育成、県民にはおなじみの「上毛かるた」などの情報も掲載されている。また、県内35市町村に設置したスタンプを押すページも設けた。「一過性ではなく長く保有して群馬県を愛してほしい」との理由からパスポートという形式を採用。観光に加え、移住、起業を考える人に向け、見てもらうだけで群馬を知ることができるよう、基本情報をふんだんに盛り込んだ。

県民おなじみの「上毛かるた」も全て掲載

「未開の地」などとして以前からネタにされる群馬県だが、今回もさっそくSNS上で話題になっている。パスポートという形式から「ついに群馬に入るにはパスポートが必要になった」「やっぱり独立国家だったのか」といった反応が。 中には、「日本は二重国籍を認めていないので、群馬パスポートを取得した人たちは自動的に日本国籍を喪失している」という投稿まであり、SNS上は群馬ネタでにぎわっている。このようにネタにされてはいるものの、「他の都道府県がやっても意味がない。グンマーというネットミームがあってこその成功」という賛辞も寄せられている。

県内の温泉を紹介するページ

想定以上の人気を受け、県は増刷も含めて大急ぎで検討を進めている。担当者は「パスポートは新しい場所との出会いのきっかけ。県内の人には改めて魅力を認識していただき、県外の人にはリピーターとなって群馬県との関係を構築してほしい」と期待している。

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