韓国コスメのポップアップで進む “世界観競争” 美術館に会社、学校、銭湯まで登場

韓国発コスメブランド「too cool for school」は、5月24日から31日まで、渋谷・seeenでポップアップ「Journey Into Color」を開催する。今回のコンセプトは、ブランドの世界観を体現する「美術館」。会場では、カラーコスメを“アート作品”のように展示し、来場者が色や質感を鑑賞しながらブランドに触れられる空間を展開する。

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同社は「従来のポップアップとは異なり、空間そのものを楽しみながらブランドの世界観に没入できるように設計した。ブランドが自信をもってお届けする新商品を、より深く体験してもらうことを目的としている」とコメントしている。

美術館に会社、学校、銭湯
韓国コスメが仕掛ける “行きたくなる” ポップアップ

近年、韓国コスメブランドのポップアップでは、単なる商品体験にとどまらず、ブランドごとに異なるコンセプトを打ち出すケースが増えている。

代表例のひとつが、韓国コスメブランド「rom&nd(ロムアンド)」だ。同ブランドは2026年4月、原宿で体験型ポップアップ「ロムアンド商事〜ジューシーフラッシュ営業部〜」を開催した。

会場テーマは “00年代風オフィス”。来場者は “営業部社員” という設定で入場し、社員証風カード、デスク、会議室風フォトスポットなどを体験できる構成とした。新作ティント「ジューシーフラッシュティント」を、単に新商品として訴求するのではなく、「会社」という世界観の中に組み込んだ点が特徴的だ。

パーソナルカラー診断の結果に合わせて自分だけの社員証を作成できる仕掛けも。

また、韓国コスメブランド「2aN(トゥーエーエヌ)」も、独自コンセプトのポップアップを展開していた。2026年4月に開催した「2aN SCHOOL in TOKYO」では、“スクール” をテーマに空間を演出。来場者は学生気分で会場を回遊しながら、ブランドのカラーアイテムを体験できる設計となっていた。

会場は “時間割” に沿って構成されており、「1時間目は数学」「2時間目は美術」といった学校の授業をモチーフにした体験型コンテンツを展開した。カラー診断やアイテム選びを “授業” として楽しめる演出が特徴。

韓国スキンケアブランド「Torriden(トリデン)」も、2025年9月に “銭湯” をテーマにした「トリデンの湯」を開催し話題に。保湿感や“うるおい”というブランド価値を、日本人に馴染みのある “湯” 文化と掛け合わせることで、商品の機能を体験的に伝えている。

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このように、近年の韓国コスメのポップアップでは、「美術館」「会社」「学校」「銭湯」など、ブランドの個性を空間コンセプトに落とし込む動きが目立つ。商品機能だけで差別化するのではなく、ブランドの世界観をどのように伝え、誰を通じて共感を生むのか。韓国コスメブランドのマーケティングは、今後さらに進化するのではないだろうか。

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