「オイルショック」から“ナフサショック”へ 不景気の中で生まれた「ハッピーターン」、50周年CMで原点回帰 いま再び届ける「幸せが戻る」という願い

ナフサ由来原材料をめぐる供給不安が広がり、食品メーカー各社の包材やパッケージにも影響が及び始めている。こうした不安定な時代に、第一次オイルショック後の不景気の中で誕生した「ハッピーターン」が発売50周年を迎えた。亀田製菓は5月18日、新テレビCM「ハッピーターンのうた 50周年篇」の放映を開始。開発当初の思いに立ち返り、「みんなにハッピーがターンする」ブランドを目指すという。

発売50周年を迎えた「ハッピーターン」

発売50周年を迎えた「ハッピーターン」

「ハッピーターン」は1976年に発売された。第一次オイルショックによる不景気の中、「幸せがお客様に戻って来るように」という願いを込めて名付けられた商品だ。当時主流だった醤油味や塩味とは異なる“洋風のあまじょっぱい味”に挑戦し、後に「ハッピーパウダー」と呼ばれる独自製法や、キャンディーのような個包装によって、新しい価値を生み出してきた。

ファミリー層に支持、親自身も楽しめるブランドへ

新テレビCM「ハッピーターンのうた 50周年篇」

新テレビCM「ハッピーターンのうた 50周年篇」

現在は30~40代のファミリー層を中心に支持されているという。亀田製菓 マーケティング戦略部マネージャーの歴舎直輝氏は「親御さん自身も楽しんでいただけることを重要な課題としながら、様々な商品や施策を展開している」と話す。

物価高や海外情勢に伴う供給不安など、生活者の不安が高まる中で迎えた50周年。歴舎氏は「開発当初の想いに立ち返る」とし、「みんなにハッピーがターンする」商品を目指す考えを改めて示した。

ハッピーターンのうた 50周年篇 TVCM 15秒

その50周年施策の中心に据えたのが、シンガーソングライターの広瀬香美が歌唱する初の公式ソング「ハッピーターンで to you」だ。歴舎氏によると、公式ソングには、ブランド名に込めた「ハッピーがターンする」という価値を改めて伝え、「ハッピーターンでハッピーがターンする体験」を促す狙いがある。
楽曲は、テレビCMやデジタル施策、イベント、PR、店頭、社内向け施策など、年間を通じた取り組みを横断する共通のフレームとして設計した。50周年を祝うだけでなく、ハッピーターンを起点に多くの人が参加し、明るく前向きな気持ちになれる祝祭感の醸成を意識したという。

広瀬を起用した理由について、歴舎氏は、広瀬自身がハッピーターンのファンであることに加え、“冬の女王”として広く知られ、現在はSNSを通じて若年層からの支持も集めている点を挙げる。50周年を明るく盛り上げる存在として、公式ソングの歌唱を依頼した。

レコーディングでは、「ハッピーターン」という言葉の響きがまっすぐ届くよう、広瀬が言葉の弾み方やテンポ感を監督と確認しながら収録に臨んだという。

なお、「ハッピーターン」の包材・パッケージへの影響や今後の仕様見直しの可能性についても確認したが、具体的な回答は得られていない。

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