アース製薬は6月4日、オリジナルの恋愛シミュレーションゲーム「ごきげんラブリーデイズ」を特設サイトで配信した。6月4日の「虫ケア用品の日」に合わせた施策で、1プッシュ式スプレー「アース ゴキッシュ スッ、スゴい! 60プッシュ」のプロモーションとして展開している。
ゲームはPCとスマートフォンのブラウザに対応し、無料でプレイできる。配信期間は9月3日まで。声優の梶裕貴が、クロ、チャバ、ヤマト、ワモンの4キャラクターを演じ分ける。
恋愛シミュレーションゲーム「ごきげんラブリーデイズ」。梶裕貴が4キャラクターを演じる
社内理解もスムーズだった「ゴキブリと恋愛」
企画の軸は、同商品の「予防」機能をどう伝えるかにあった。「アース ゴキッシュ スッ、スゴい! 60プッシュ」は、ゴキブリの駆除だけでなく、すき間へのプッシュによる発生予防も訴求する商品だ。
同社担当者によると、ゴキブリは想像以上にさまざまな経路から室内に侵入する。そこで、恋愛ゲームで親しくなった相手が突然部屋を訪ねてくる展開に置き換え、侵入リスクを疑似体験できる設計にした。
一見すると、ゴキブリと恋愛ゲームは距離のある組み合わせに見える。社内提案では、単に奇をてらった企画ではなく、意外な侵入経路を知ってもらい、自宅の予防の必要性を実感してもらうための表現であることを説明。結果として、社内でもスムーズに理解を得られたという。
「苦手な情報」をゲームに埋め込む
キャラクター設定にも、虫の習性や生態を反映した。たとえばプロフィールの「好きなもの」にはゴキブリを引き寄せやすいもの、「嫌いなもの」には予防策につながるものを設定している。
同社担当者は、害虫に関する情報は苦手意識から自発的に調べられにくく、正しい対策や生態を知る機会が失われがちだと説明する。ゲームとして楽しむ中で、虫ケアの大切さや正しい知識に触れられるよう、エンタメ性と啓発のバランスを調整した。
一方で、対象がゴキブリである以上、表現上のリスクもあった。SNSでの拡散時に想定されるネガティブな反応や炎上リスクについては、企画初期から議論したという。不快感につながらない絵作り、ストーリー設計、セリフの精査を進め、公式発信では直接的な表現を抑えることも意識した。
