「アリーナ最前列」もマス目に サンリオ版人生ゲームが“推し活”層に刺さる理由

本記事は月刊『販促会議』2026年7月号に掲載されている、最新の販促アイデア、テクニックを一挙紹介する連載「Idea&Techniques」の転載記事です。本連載の他記事は、月刊『販促会議』2026年7月号、もしくは「販促会議デジタルマガジン」にてお読みいただけます。

タカラトミーは4月25日、ボードゲーム「人生ゲーム」の新商品として、「サンリオキャラクターズ人生ゲーム」を発売。全国の玩具専門店や量販店の玩具売り場、タカラトミー公式ショッピングサイト「タカラトミーモール」をはじめとするECサイトなどで販売を開始した。

「サンリオキャラクターズ人生ゲーム」(希望小売価格:税込4950円)。盤面やカードなど、いたるところにサンリオキャラクターズが描かれ、かわいらしいデザインになっている。

同商品は、「人生ゲーム」ブランドの83作品目として、初めて「推し活」をテーマに開発したもの。ハローキティやポムポムプリンなど全18種類のサンリオキャラクターズの中から、自分が選んだ“推し”のキャラクターをNo.1にするゲームとなっている。

ターゲットは、「人生ゲーム」ブランドのメインターゲットであるファミリー層に加え、大人同士で遊ぶ目的で購入するキダルト層(子どものころに楽しんでいた遊びや玩具に再び興味を持ち、楽しむ大人)。昨今は大人同士で「人生ゲーム」を楽しむシーンも増えていることから、同じく大人のファンが多いサンリオキャラクターズと、大人のファンになじみ深い「推し活」の両方をテーマにした商品をつくりたいと考えた。サンリオキャラクターズのファンだけでなく、「推し活」をしているすべての人に共感して楽しんでもらうことを目指している。

キャラクターカード。画像のキャラクターのほかにも、シナモロールやポムポムプリン、ポチャッコなど、全18種類から選ぶことができる。

ゲームは、ルーレットを回してマス目を進みながら、サンリオキャラクターズがデザインされたハートポイント(紙幣)を集めていくというもの。最終的にハートポイントを一番多く集めたプレイヤーのキャラクターが勝利となる。マス目には、「推しのグッズがバッグに入りきらない」「ほしかったグッズが手に入らない」「推しの情報をキャッチ」などの「推し活」に関するものや、「体重がりんご1個分増えちゃった…」「キラキラ輝く星を見つけた!」などのサンリオキャラクターズに関するものも用意した。

マス目の例。サンリオキャラクターズと「推し活」に関する内容がユニーク。

また、ゲーム後半には、実際に“推し”のステージイベントに参加しているような体験ができるエリアも設定。ルーレットを回して座席チケットの抽選をし、出た目で「アリーナ最前列センター」や「スタンド2階席」などの座席マスが決まるほか、ステージに近いほど、「推しが手を振ってくれた!」「推しがよく見える!」などの高いハートポイントをもらえる仕組みとなっている。

「ステージイベント」エリア。実際にステージイベントに参加しているような体験ができる。

開発においては、サンリオキャラクターズの魅力をたっぷり表現しつつ、「推し活」をテーマとした内容も盛り込むという、ゲームバランスの調整に最も時間をかけた。「結果的には、両方にまつわるマス目やカードなどをバランスよく配置できたと思っています」と、タカラトミー人生ゲーム担当の池澤圭氏は語る。

SNSやテレビなどで、「初の推し活テーマの人生ゲーム」として大きく話題になったこともあり、売れ行きはかなり好調だという。当初の狙い通り、大人同士で楽しんでいる様子が多く見られ、「職場の休憩中に遊んだ」「子ども時代以来、久々に人生ゲームを遊んだ」などの声がたくさん聞かれている。また、18種類ものサンリオキャラクターズの中から推しが選べるため、「少しマイナーなキャラクターも選べるところがよい」といった意見も見られた。

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