Z世代を主な対象とする新商品に、2000年代を代表するバンドを起用したのはなぜか。ハウス食品は、7月13日に発売した、袋のまま食べられるレトルトカレー「チャチャめし」のプロモーションにORANGE RANGE(オレンジレンジ)を起用した。タイアップ楽曲「CURRY食べたい feat.ソイソース」を制作し、8月7日午後9時放送の「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)で披露する。
「チャチャめし」は、食事のタイムパフォーマンス(タイパ)を重視するZ世代が主なターゲットだ。一方、2001年に結成されたORANGE RANGEは、2000年代に数々のヒット曲を発表しており、当時からのファンの中心は現在の30~40代とみられる。ハウス食品は、この世代差をどのように捉え、起用を決めたのか。プロモーションの狙いを取材した。
ORANGE RANGEとコラボレーション
「チャチャめし」は、ごはんとカレーを一つの袋に収め、電子レンジで温めた後、そのまま食べられるレトルト食品。「欧風ビーフカレー」と「バターチキンカレー」の2種類を、全国のセブン-イレブン、イトーヨーカドー、ヨークベニマルで販売している。
開封後の袋が皿代わりになるため、食器を用意する必要がなく、食後に食器を洗う手間も省ける。袋はスプーンですくう際にも倒れにくい安定構造とし、食べやすい位置から開封できるよう工夫したという。
「皿になるパッケージが欲しい」の声から開発
ハウス食品パーソナル食品事業部の岩金慶氏によると、生活者から「お皿になるパッケージを作ってほしい」という声が寄せられていたという。
タイパを重視する生活者の間では、「お皿やごはんの準備や片付けすら手間」と感じる人が増えていると同社はみる。近年は調理や準備の手間を省きたい需要を背景に、ソースと米飯を組み合わせた市販用のセット食品市場も販売額ベースで伸びている。
