ゼブラ、「かく」×デジタルの新ブランド「Shimauma Lab.」始動 パーキンソン病診断や探究学習で研究成果を社会実装へ

筆記具大手のゼブラは8月17日、「かく」という行為をデジタル技術と掛け合わせて新たな価値創出を目指す新ブランド「Shimauma Lab.(シマウマラボ)」を本格始動したと発表。同日、ブランドロゴを初公開した。

2016年、たった1人の研究から始動

同社は1897年の創業以来、約130年にわたり筆記具を通じて「かく」を追求してきた。2016年より研究部門内で「手書きの価値の追求」をテーマに1名体制で研究をスタートし、以降、筆記時の脳活動計測やセンサー基板の試作、筆記データを取得できるペンの開発など、段階的に研究領域を広げてきた。

2021年には新技術チームを発足させ、教育・健康など複数領域での研究を本格化。2024年には研究開発の成果を製品・サービス化する体制を整えていた。

こうした研究成果は、2025年2月に初めて対外発表された。社内研究開発プロジェクト「kaku lab.(カクラボ)」の名の下、NTマイクロシステムズ、インタラクティブラボラトリーと約3年かけて共同開発したセンサー内蔵ペン「T-Pen」を発表。9軸センサーでペンの角度や速度、筆圧を検知し、紙への筆記に加えてXR空間への“空中書き”も可能にする技術で、生成AIで描画を立体化する「kaku AI」などとあわせてお披露目した。石川社長は当時、「筆記具メーカーとして手書きの可能性を広げたい」と述べている。

しまうまの縞模様に「かく」の個性を重ねたロゴ

今回公開したロゴには、しまうまの縞模様をモチーフとして採用した。一頭ごとに異なる固有の縞模様と同様に、「かく」という行為にも一人ひとり異なる固有のパターンがあるとの考えから、個々の「かく」に向き合い、アナログとデジタルの融合によって新たな価値をカタチにしていく研究所というブランドの姿勢を表現したという。

新たに発表されたブランドロゴ2種。

このロゴ発表に先立つ4月21日には、企業としてのコーポレートスローガンも約20年ぶりに「かく、その先のこと。」へ刷新している。

センサー搭載ペン「Kakulog」で筆記データを可視化

ブランドの中核をなすのが、独自開発のセンサー搭載ペン「Kakulog(カクログ)」だ。前述の「T-Pen」から名称を変更したもので、書いている際の速度・角度・筆圧・時間といった筆記データを取得し、Bluetoothで各種デバイスと接続することで、筆記のプロセスを可視化してデジタル空間へとつなぐことができる。通常のボールペンやシャープペンと同様、紙への筆記も可能である。

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