「テレビCMでは間に合わない」 政府が熊本地震でラジオを選んだ理由 東日本大震災でも87回放送、“有事に強い媒体”の現在地

内閣府大臣官房政府広報室は8月26日、令和8年熊本地震の被災者に向けたラジオCM5本を政府広報オンラインで公開した。熱中症対策や罹災証明書、金融・行政の相談窓口、震災に便乗した悪質商法など、被災生活で必要となる情報をそれぞれ40秒で伝えている。

政府広報室の担当者によると、CMは熊本放送(RKK)、エフエム熊本(FMK)のほか、熊本県内のコミュニティ放送局に出稿している。政府広報オンラインでは8月26日に5本を一斉公開したが、ラジオでの放送はそれ以前から始まっていた。

5本のうち「熱中症対策をお願いします」はスポットCMとして放送し、すでにおおむね終了している。残る4本は8月19日から放送しており、それぞれ1週間程度の予定。終了日はCMによって異なるという。

ラジオCM「熱中症対策をお願いします」

8月26日に政府広報オンラインで公開されたラジオCM「熱中症対策をお願いします」

「真夏の地震。」から悪質商法まで5本

今回公開したのは、「熱中症対策をお願いします」「罹災証明書の申請について」「金融庁相談ダイヤルの開設」「消費者ホットラインのご案内」「災害専用フリーダイヤル きくみみ熊本の開設」の5本。このうち「熱中症対策をお願いします」を除く4本では、ヒトコト社代表で元熊本県民テレビアナウンサーの村上美香氏がナレーションを担当している。

「熱中症対策をお願いします」は、「令和8年熊本地震は、真夏の地震。」との言葉から始まる。屋外での片付け作業では暑い時間帯を避け、休憩を取りながら水分・塩分を補給するよう呼びかける。疲労や栄養不足によって、避難生活中は熱中症のリスクが高まる恐れがあることも伝えた。

「罹災証明書の申請について」では、各種支援金や融資、税金の減免などで必要となる場合がある罹災証明書を案内。片付けや修理を始める前に、家屋の被害状況をできるだけ多く写真に残すよう促している。

「金融庁相談ダイヤルの開設」は、通帳やカードが手元にない場合や、借り入れなどに関する相談窓口を紹介。「災害専用フリーダイヤル きくみみ熊本の開設」では、「どのような支援があるのか知りたい」「どこに相談すればよいか分からない」といった被災者に向け、総務省の行政相談窓口を案内している。

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