横浜市は相鉄ホールディングスと連携し、相鉄線沿線の魅力を描いたイラストを相鉄線の車内に掲出している。5月に開催された「Yokohama Nature Week 2026」で来場者から集めた声をもとに制作したもので、掲出期間は9月30日から10月19日午前まで。その後は沿線の区役所や商業施設へと展示の場を広げていく。企画の狙いを担当者に聞いた。
作品を掲出している相鉄線20000系の車内。提供:横浜市、以下同。
掲出しているのは相鉄線20000系の1編成。中づりポスター、まど上、ドア上ポスター、ドア横・妻窓ポスターに加え、ビジョン動画も使い、車内全体を作品で彩っている。
約500人の声をグラレコで可視化
素材となったのは、5月16日・17日に横浜市旭区のこども自然公園で開かれた「Yokohama Nature Week 2026」の会場で、横浜市が来場者から集めた声だ。約500人から「相鉄線沿線の街の好きなところ」「こんな街になったらいいな」が寄せられた。グラフィックレコーディングとイラストの制作は、イラストレーター/グラフィックレコーダーの中尾仁士氏と、グラフィック・クリエイターの春仲萌絵氏が担当した。
横浜市政策経営・国際戦略局 広報・プロモーション戦略課 担当係長の田口愛実氏は、会議などの内容をイラストで1枚の絵にまとめる「グラフィックレコーディング」を選んだ理由を「文字だけでは伝えきれない地域の魅力や、その場の雰囲気、参加者の思いまで表現できると考えました」と説明する。イベントの参加者に加え、後から作品を見る人にも楽しんでもらえるうえ、「皆さま自身が感じる沿線の魅力を、より多くの方へ伝えていくプロモーション素材としても活用できる点に可能性を感じていました」という。
寄せられた声で多かったのは、「自然が豊か」「野菜がおいしい」といった、沿線の自然環境や暮らしやすさに関するものだった。一方で「朝から営業しているラーメン店がある」といった、地域ならではの具体的なエピソードもあった。田口氏は「イラスト化した際には『これはあのお店だ』と共感する方も多く、私たちにとっても新たな発見となりました」と振り返る。

