「なぜSuica Payじゃない?」 新決済「teppay」ネーミングの裏側と話題のコピーの狙い

2026年10月20日、JR東日本はモバイルSuicaアプリ内で利用できる新たなコード決済サービス「teppay(テッペイ)」をスタートした。上限2万円の撤廃や個人間送金、JCBが提供する共通QRコード決済スキーム「Smart Code」網への対応など、Suicaの利用シーンを大きく広げるアップデートだ。

一方で、サービスの発表直後からSNSなどでは「なぜ『Suica Pay』のような名前にしなかったのか?」「人の名前みたいで驚いた」「長年親しまれたSuicaのペンギンはどうなるのか」といった話題が駆け巡った。

絶大な知名度を持つ「Suica」の冠を外し、あえて新名称を採用した背景には何があるのか。また、数あるコード決済の中で目を引く「じゃ、こっちのpayでよくない?」というコピーには、どのような意図が込められているのか。JR東日本 マーケティング戦略部 Suica・決済基盤構築ユニットのマネージャー、小澤達氏に話を聞いた。

「Suica」の冠を外した、機能的・戦略的な理由

2025年11月の発表時に大きな関心を集めた「ネーミング」について、小澤達氏は取材に対し、大きく2つの理由を明かした。

「teppayは、2027年春にPASMOでの提供も予定しています。そのため、JR東日本やSuicaという特定の企業やサービスを用いない名称を検討しました。また、Suicaを名称に用いた場合、お店での決済時に店舗側で『Suica電子マネー(タッチ決済)』との誤認を与えてしまう可能性もあり、独自の名称をつけることとしました」(小澤氏)。

PASMO陣営との共通決済基盤としての広がりを見据えた中立性。そして、レジ前で店員のオペレーションを混乱させないための配慮。これが「teppay」という新名称を採用した大きな理由だった。

名称には、JR東日本が大切にしたい3つの価値「Travel(移動、旅が便利にお得に)」「Easy(簡単に始められる、使える)」「Partnership(他社と連携し、人と人、地域をつなぐ)」の頭文字と「pay」が込められている。

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