10月31日のハロウィンを前に、渋谷、新宿、池袋といった都内の主要な繁華街で迷惑行為への対策が進んでいる。渋谷区は10月30日からハチ公像周辺を封鎖し、周辺店舗には酒類販売の自粛を要請。新宿区も歌舞伎町などでの路上飲酒を規制する。一方、池袋では企業と豊島区が共同で大規模なコスプレイベントを開催し、厳格な参加ルールを設けることで安全な運営を目指す。
企業側でも対応が広がっている。東京ミッドタウンは10月19日、安全面などへの配慮から大人の仮装を原則として遠慮するよう呼びかけた。電動モビリティーのシェアサービスを展開するLuupとLimeは、渋谷駅周辺の一部サービスを停止する。
仮装客を受け入れる飲食店などは、参加証の確認や危険な衣装の制限、専用の更衣スペースの提供など、施設ごとに対策を講じている。安全性を確保しながら、ハロウィン需要を取り込もうとする動きがみられる。
渋谷センター街で掲出されている「GOODBYE BAD HALLOWEEN」
渋谷はハチ公像を封鎖
渋谷区は9月30日、今年のハロウィン対策として「GOODBYE BAD HALLOWEEN」を発表した。長谷部健区長は記者会見で、路上で仮装して写真を撮る行為や、ごみ箱がないことを理由にごみを放置する行為について、周囲への迷惑になり得ると問題提起した。
渋谷では過去にもハロウィンに伴う迷惑行為が問題となってきた。2018年には、渋谷センター街に集まった若者らが軽トラックを横転させる事件が発生し、男性4人が逮捕された。周辺では痴漢や盗撮、暴行などの事件も相次ぎ、大量のごみや割れた瓶などが路上に散乱する事態となった。こうした騒動を受け、渋谷区は2019年6月、駅周辺での路上飲酒や迷惑行為を規制する条例を制定した。
区は10月21日、ハチ公像周辺の仮囲い設置について正式に発表した。10月30日午前6時から11月1日朝まで設置する予定で、31日午後5時から翌午前1時までは報道機関向けの取材エリアも設ける。混雑による事故や混乱の防止を図る。
封鎖されたハチ公像

