「時のオカリナ」リメイク発売日にホワイトハウスが再び政治利用 「任天堂、訴えて」の声も 共和党は選挙で敗北も、トランプ大統領はゲームで大活躍?

米ホワイトハウスが11月6日(日本時間)、任天堂の人気ゲーム「ゼルダの伝説」を模した動画を公式Xに投稿し、物議を醸している。投稿されたのは米国時間の11月5日で、同日に発売された「ゼルダの伝説 時のオカリナ」のリメイク版に合わせたものとみられる。

ゲームの主人公に代わってトランプ大統領が登場し、薬価引き下げや治安改善など、政権が主張する実績をゲーム内のメッセージとして紹介する内容。SNSでは「任天堂、訴えて」と法的措置を求める声のほか、動画の制作手法や政府の広報姿勢を批判する声が相次いでいる。

ホワイトハウスは9月にも同シリーズを模した動画を公開しており、今回が2度目となる。投稿された11月5日は、Nintendo Switch 2向けにフルリメイクされた「ゼルダの伝説 時のオカリナ」の発売日でもあり、人気ゲームの話題性と重なる形で政治的な情報発信が行われた。

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ホワイトハウスが投稿した動画の一場面

政権実績をゲームの「発見」に

今回投稿された44秒の動画は、「THE LEGEND OF TRUMP: MAKE AMERICA GREAT AGAIN」というタイトル画面から始まる。「ゼルダの伝説 時のオカリナ」の世界観を模した映像に、ローポリゴン調で描かれたトランプ大統領が登場。主人公の「リンク」に代わって赤い帽子をかぶったトランプ氏が現れ、帽子には「STILL YOUR PRESIDENT(まだあなたの大統領)」という文字が記されている。

トランプ氏は、主人公リンクの相棒である妖精「ナビィ」を思わせるキャラクターに導かれながら、森の中を冒険。画面上部にはハート型の体力ゲージや剣のアイコン、画面右下には地図が表示されるなど、実際のゲームを思わせる演出が随所に盛り込まれている。

特徴的なのは、ゲーム内でアイテムを発見した際のメッセージを使い、トランプ政権の実績を紹介している点だ。

画面には「最恵国待遇に基づく薬価設定を発見した」と表示され、処方薬価格が過去60年以上で最大の下落を記録したとアピール。続いて「アメリカを再び安全に!」という言葉とともに、殺人発生率が125年ぶりの低水準になったとする説明が登場する。

さらに「17カ月連続で不法移民を国内に釈放していない」と主張する場面もある。いずれも政権側が主張する成果を、ゲームの進行に合わせて提示する構成だ。

最後には、大統領執務室で書類に署名するトランプ氏の姿が映し出され、「トランプ大統領は、アメリカを再び偉大にするために休むことなく働いている」と強調して締めくくられる。

投稿文には「It’s dangerous to go alone! Take this(1人で行くのは危険だ。これを持っていけ)」と記されている。これは初代「ゼルダの伝説」に登場する有名なセリフを引用したものだ。

「ホワイトハウスが笑いものに」批判相次ぐ

 

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