「売れる店頭研究会セミナー」が16日、東京・青山にて開催され、メーカー、流通、研究者が、それぞれの立場から「売れる店頭」についての講演やパネルディスカッションを行った。
基調講演では、サンキュードラッグ代表取締役社長の平野健二氏が登壇。顧客データをもとに、最適な棚割りやクロスマーチャンダイジングを行い、売り上げを上げてきた自社の成功事例を交え、現場から見た新しい売り場の作り方について語った。
福岡県・山口県にドラックストアをチェーン展開する同社は、狭域に店舗網を構築しているのが特徴。「どんな商品を同時購入しているか」など顧客一人ひとりの行動がわかるデータを収集・分析し、近くのお客さまに繰り返し来店してもらい、いわゆる1回の買い物における客単価ではなく、来店頻度を高め、年間での客単価を上げる戦略をとっている。
平野氏は、年配層のリピート率が高い口臭ケアタブレット商品を、若年層にも繰り返し購入してもらうため、ギャル雑誌をヒントに商品の訴求ポイントを見直し成果を上げたエピソードなども披露。商品の買い手は誰かを見極めるためにも、顧客をプロファイルできる「BIGDATA」を超えた「DEEPDATA」が重要だと指摘した。
セミナー主催の「売れる店頭研究会」は、宣伝会議と店頭販促の専門会社マックスが、店頭に関する専門家、実務担当者、責任者を招いて議論を行い、知見、ノウハウを発信していくために設立。「ショッパーインサイトを起点とした新たな需要の創出」などをテーマに3回の研究会を経て、本セミナーに至った。過去の研究会の内容は、『販促会議』2012年3、4、5月号にてレポートを掲載している。
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