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コラム

楽天大学学長が語る「EC温故知新」

なぜソーシャル時代のバレンタインで「ところてん」が売れるのか

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突然ですが、お題です。

【問】あなたは「ところてん」メーカーのネットショップ店長だとします。あるとき、巷でバレンタイン商戦が盛り上がっているのを見て、なんとかそこに参入したいと思いました。さて、どうしましょう?

このお題には、もちろん正解があるわけではありませんが、「回答例」としての実践事例をご紹介します。


(考えタイム)


ちっ


ちっ


ちっ


ぼーん!


「ところてんの伊豆河童」の栗原康浩店長の回答はこちら。

チョコろてん」です!

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2012年1月のある日、私がFacebookを眺めていたところ、店長の栗原さんが「こんなの始めました」と紹介していたのが「チョコろてん」でした。「これ、おもしろーい!」とすぐにシェアしたところ、たくさんの「いいね!」とコメントがつきました。

私と同じようにいろいろな人が面白がってシェアをしたことで露出が高まり、それを見かけた楽天市場公式Facebookページの「なかのひと」(担当者)も共感したようで、当時22万人ほどのファンがいるFacebookで「チョコろてん」を紹介する、という形でこのアイデアが広がっていきました。

コメント欄を見ると、「これ気になります!!!!!!」「どんなのか食べてみたい」「うわぁ、発想がすごい(^^)」「ナイスなネーミング!」など、好感触なものが並んでいます。

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1月半ばに栗原さんにお会いしたとき、「2000個くらい売れたらいいなと思っていたんだけど、もう4000個超えちゃった」とうれしそうに教えてくれました。

実は最初、周囲にチョコろてんのアイデアを話したときは反応が薄かったそうです。「でも、試作してみたら意外とおいしくできたから、やっちゃえと(笑)」。

この事例はネーミングの勝利とも見えますが、私が大切だと思うのは次の3つです。
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