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消費者に最も親しまれている企業メッセージは「『お、ねだん以上。』ニトリ」

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日経BPコンサルティングは10月、今年8月に実施した「企業メッセージ調査 2013」の結果を発表した。

認知度・理解度・接触度・好感度のほか、「親しみやすさ」や「覚えやすい」といった16項目のイメージなど、さまざまな角度から一般消費者による評価を行い、集計したもので、調査対象は国内294社・432点の企業メッセージ。

メッセージと発信元企業名の双方を提示し、「あなたは、このメッセージをこの企業が使用していることを知っていたか」と質問、「知っていた」と答えた人の割合を示す「セット認知率」の平均は前回の7.7%から6.4%と全体的にスコアが下落傾向にあり、50%を超えたメッセージは11件にとどまった。

そのなかで、ニトリが今回初めて首位を獲得した(前回4位)ほか、野村證券が8位と金融機関で唯一のトップ10入りを果たした(前回16位)。セット認知率が上位のメッセージは、16のイメージ項目において、親しみやすい、語呂が良い、覚えやすいといった「表現力」のスコアが高い傾向がみられた。露出量・期間だけでなく「消費者の記憶に残りやすい表現」となっているかどうかが、結果を大きく左右した。

セット認知率 トップ10

企業名想起率

メッセージのみを提示して(※注)、その発信元である企業名を自由記述で尋ね、正しく記入できた人の割合を示す「企業名想起率」の平均は3.9%と低く、50%以上の企業は4社にとどまった。

上位は前回と似た顔ぶれとなっている一方、20位・29位にそれぞれランクインした「窓を考える会社」(YKK AP)、「行くぜ、東北。」(JR東日本)は今回初めてノミネートされた企業メッセージだった。

また、発信期間が2年以下と短期間で浸透したメッセージに限定して企業名想起率をランキング化すると、1位はトヨタ自動車の「FUN TO DRIVE, AGAIN.」となった。

企業名想起率 トップ20

企業名想起率

発信期間が2年以下と短期間で浸透した
メッセージの企業名想起率 トップ5

企業名想起率

今回で12回目の実施となった「企業メッセージ調査」。本調査では、「企業メッセージ」を「企業や企業グループが、自社のコンセプトや理念、姿勢、方針などを社外(消費者や取引先など)や社内(自社およびグループ企業の従業員)に伝え、浸透させるために全社的に一貫して使用している文言」と定義している。

※注
メッセージ中に企業名および企業名を推測できる言葉が入っている場合は、その部分を伏字にして提示した。