【前回のコラム】「ウェアラブルがもたらすのは、幸せか、あるいは…?」はこちら
先日、仕事でクライアント企業のLINEスタンプを制作する機会がありました。
LINEユーザーの中には、新しくリリースされるスタンプを次々と購入して、いろんな場面で使っている人が大勢いると思います。
言葉だけのやりとりの中に、キャラクターを使ったスタンプなんかが入ってくると、なんとなく会話が潤いますよね。
モヤモヤとした、言葉にならない気持ちを代弁するスタンプが見つかり、スパッとうまくハマれば気持ちがいいし、受け取る側もセンスを感じて楽しくなるでしょう。
企業がLINEスタンプを提供するのは、こうしたユーザー同士のハイコンテクストなコミュニケーションに自然な形で入り込むことが狙いです。
僕は週1回、大学で講師をしていて、授業の一環で、学生たちにケータイでの友人同士のやりとりを見せてもらうことがあります。
多くの学生がLINEを使っていますが、驚くのは彼らのコミュニケーションにおける言葉の少なさと短さです。
「うざっ」「きもっ」「カオス」「よくない?」「よくなくない?」などなど…。
最初は、「最近の学生たちは本を読まなくなったからか、ボキャブラリーが乏しいなあ」などとオヤジのような感想を持ちました。
でも、そういうことではないようです。
LINEの場合はスタンプ、従来のテキストベースのメールやSNSサービスでも顔文字や絵文字が盛んに使われていますし、写真をエフェクトアプリで加工して共有するというコミュニケーションも多く見られます。
要するに、これらが言葉を補っているからテキストが少なくて済むわけです。
中にはスタンプの応酬だけで会話が成立している人たちもいて、もはや、テキストではないものがコミュニケーションの中心コンテンツになっているのです。
特に若い世代では、気持ちや物事に対する感想を言語ではない方法で表現して、コミュニケーションを成立させています。
実は、メールやSNSサービス、それをサポートするアプリなどのテクノロジーの進化によって、こういったコミュニケーションの非言語化が、驚くべき勢いで進んでいるのです。
新着CM
-
マーケティング
充電で乗り換え喚起 アウディ ジャパン、電気自動車向け拠点の日本1号店
-
クリエイティブ
品が良すぎる漫才(有元沙矢香)コピー年鑑2023より
-
AD
宣伝会議
【広報部対象】旭化成のグローバル社内イベント成功事例を紹介
-
AD
広告ビジネス・メディア
企業×クリエイターでシネアドの効果を最大限に 「エールシネアドプロジェクト」始動
-
広報
SNSの声を広報としての判断軸に活かす(広報担当者の情報インプット術/ヘラルボニ...
-
広報
モビリティサービス協会設立、業界の垣根を越えルール作りや提言
-
販売促進
「脳トレ」でドライバーの健康増進、損害保険ジャパン 「運転脳トレ」のNeUと提携
-
クリエイティブ
デコンストラクションで浮かびあがった9つの視点(木村健太郎)~『世界を変えたクリ...
-
AD
特集
Hakuhodo DY ONE ―博報堂DYグループのデジタルコア