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カンヌ2014 4冠のハーヴェイ・ニコルズ、夏のセール広告もジョークで勝負

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カンヌ2014でプロモ、プレス、フィルム、チタニウム&インテグレーテッド(インテグレーテッド)の4部門のグランプリを獲得した、英国の百貨店 ハーヴェイ・ニコルズのクリスマスキャンペーン「Sorry, I Spent It On Myself」。

クリスマスギフト向けに発売したプロダクトライン「Sorry, I Spent It On Myself」コレクションを軸に展開したキャンペーンは、「家族や友人にプレゼントを贈るだけでなく、自分にもご褒美を買いたい!」という人々のインサイトを捉え、たちまち話題化。

クリップ(99ペンス)、輪ゴムセット(1ポンド)、つまようじセット(47ペンス)と、低価格のものばかりをラインナップしたギフトコレクションは、発売から3日間で計2万6000点が完売した。

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同企画の担当エージェンシー adam&eveDDBとハーヴェイ・ニコルズが再びタッグを組んで制作したサマーセールの広告「Bad Fit」も、「Sorry~」同様、ジョークの効いた表現が目を引く。

adam&eveDDB公式サイトより

adam&eveDDB公式サイトより

屋外広告、雑誌広告、Webで展開された同広告を彩るのは、これからの季節にぴったりのファッションアイテムを身に着けたモデルの写真。ドレスはローランド・ムーレ、ビキニはヴェルサーチ、靴はジャンヴィート・ロッシ、シャツはヴァレンティノと、どれも一流ブランドのものばかりだ。

一見、よくあるファッション広告だが、どこか違和感が——どのアイテムも、モデルにサイズが合っていない。

ピチピチのシャツやブカブカのビキニを着たモデルの写真の横には“BEST GET THERE EARLY”というコピーがプリントされている。

「セールに来るのが遅いと、残り物しかなくなってしまいます。ハーヴェイ・ニコルズが扱う商品は良質なものばかりですが、サイズが合わなかったら台無し。お早めの来店でベストなお買い物を!」といった具合だ。

エグゼクティブクリエイティブディレクターのBen Tollett氏、Emer Stamp氏、Ben Priest氏、クリエイティブディレクターのRichard Brim氏、Daniel Fisher氏など、クリエイティブチームには「Sorry~」のメンバーも多く参加した。

ハーヴェイ・ニコルズは、2001年からadam&eveDDB(当時はBMP DDB)と多くの広告を制作している。

adam&eveDDBはカンヌ2014で、「Sorry~」での受賞を含む7つのゴールド、4つのシルバー、7つのブロンズの計22の賞を獲得し、エージェンシ・オブ・ザ・イヤーにも選ばれた。

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