縦割り組織のデメリットが明確化している
画像提供:shutterstock
前回のコラム
では、少し寄り道して最近、話題の広告代理店とコンサル会社の競合について考えてみましたが、この話と関連するのがデジタルマーケティング時代、ソーシャルメディア時代における企業のあるべき組織構造の変化でしょう。
マスマーケティング時代においては、いわゆるサイロ型と呼ばれる縦割りの組織構造の効率が良いと考えられてきました。宣伝部が広告を扱い、広報部がメディアリレーションを行い、サポート部が顧客からの問い合わせやクレーム電話に対応し、開発部が商品開発を行い、システム部が社員の利用するシステムの運用を行う。それぞれの役割を、それぞれの部署で集中して実施する形が一般的だったと思います。
宣伝部の中でも、テレビの担当、Webの担当が明確に分かれていて、それぞれが別の活動を行っている、というのは珍しくない時代でした。そもそも社内のコミュニケーションも紙や電話が中心で非効率でしたし、部門ごとの情報共有も大変だったわけです。そういう意味では、縦割りで分業をするという組織構造は理にかなっていたとも言えるでしょう。
グランズウェル
ただ、デジタル時代になり、スマホやソーシャルメディアが普及して、この縦割りの組織構造のデメリットが明確に出てくるようになっています。
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徳力基彦(アジャイルメディア・ネットワーク 取締役 CMO ブロガー)
徳力基彦(アジャイルメディア・ネットワーク 取締役 CMO ブロガー)
徳力基彦(とくりき・もとひこ)NTT等を経て、2006年にアジャイルメディア・ネットワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画。「アンバサダーを重視するアプローチ」をキーワードに、ソーシャルメディアの企業活用についての啓蒙活動を担当。書籍「アンバサダーマーケティング」においては解説を担当した。
徳力基彦(アジャイルメディア・ネットワーク 取締役 CMO ブロガー)
徳力基彦(とくりき・もとひこ)NTT等を経て、2006年にアジャイルメディア・ネットワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画。「アンバサダーを重視するアプローチ」をキーワードに、ソーシャルメディアの企業活用についての啓蒙活動を担当。書籍「アンバサダーマーケティング」においては解説を担当した。
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