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[2011年米国メディア予測]「インターネットTV元年」市場を激変させる3つの理由

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米国の昨年末の目玉商品といわれたインターネットTVは、「テレビへの接続や使用が難しい」などの批判が相次ぎ、厳しい船出となった。しかし一方ではネットTVの将来性を賞賛する声も多く、2011年が「インターネットTV元年」になる可能性も否定できない。それには下記の3つの理由が考えられる。

  1. 不況が味方……現在米世帯の90%近くがケーブルか衛星放送サービスに加入している。ベーシックプランでも毎月3000円前後、プレミアムなら1万円以上 の支出になるため「コード・カッティング」と呼ばれるケーブル解約が社会現象となっている。そこで、インターネット接続型のセットトップボックスを購入 し、見たい番組だけをレンタルする方が安上がりになる。
  2. 選択肢の豊富さ……グーグルTV、アップルTV、ロク、ソニービルトインTV、ブルーレイ・プレイヤーなどに加えWii、PS3、Xbox360などのゲーム機でも視聴可能。選択肢は確実に広がっている。
  3. 技術改良とコンテンツ増……12月中旬グーグルTVがアップデートを発表するなど、各社は技術改良を急ピッチで行っている。コンテンツは、ネットフリックス社がすでに月額650円程度で映画・テレビ番組を無制限に供給。

ネットワーク局CBSとNBCは参加に慎重な態度をとる中、FOXの親会社ニューズ・コーポレーション会長ルパート・マードック氏はインターネットTVを「ゲームチェンジャー(注)」として高く評価している。またケーブルTV最大手のコムキャストは解約防止のためネットTV導入に向けてテストを開始するなど、インターネットTVに業界の熱い視線が注がれている。(松本泰輔)

(注)ゲームチェンジャー……ゲームの流れを一瞬にして変えるもの・人・サービスの意