グーグルから学んだこと――広告ビジネスのイノベーション、そして広告人としての個人的興味:3

イノベーションとリノベーション

当コラムの

第7回

でも書いたように、世の中には「イノベーション」のビジネスと「リノベーション」のビジネスがあるように思う。数年前のグーグルは矢継ぎ早に新しい広告プロダクトを世に送り込んでいた。その中の一つ、米国にて準備を進めていたマス4媒体をオンラインで買える仕組みと出会ったとき、「新しい広告ビジネス」にも同じように二種類あるということに気づいたのだった。

今はテレビCMの販売システムの部分だけが細々と残り、雑誌・新聞の広告枠のオンライン販売の仕組み“Google Print Ads” や、ラジオの広告枠販売の仕組み“Google Audio Ads”(この仕組みはdMarkという企業を買収することで獲得した)については打ち切り状態になっているので、日本国内でこれらの仕組みを目にした人は極々少数。しかしながら米国のマウンテンビュー本社やニューヨークにある広告ビジネスのヘッドクォーターに、日本の新聞社の広告担当の方や駐在員の方、また代理店からもお呼びし、ご意見を賜ったことがある。(各種ハードルはある、としながらも)非常に高い評価を得ていたように思う。

Print Adsの仕組みについて説明しておこう。この仕組みは通常のグーグルのオンライン広告のプラットフォームである「アドワーズ」と「アドセンス」と同様に、広告主側の仕組みと媒体社側の仕組みで構成されていた(注:アドワーズが検索連動型広告で、アドセンスがコンテンツ連動型広告、という誤った解釈を未だによく見かけるが、アドワーズは広告主側が利用する“広告出稿”のための仕組みを指し、アドセンスは媒体社側が利用する“広告枠を管理する”ための仕組みである)。

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高広 伯彦(スケダチ代表/マーケティングコンサルタント/ユニバーサルプランナー)
高広 伯彦(スケダチ代表/マーケティングコンサルタント/ユニバーサルプランナー)

1996年博報堂入社。その後、博報堂DYメディアパートナーズ、電通で主にイン
タラクティブ・マーケティング領域のビジネス開発や広告主のキャンペーンに携
わる。2005年にグーグル日本法人に入社し、新しい広告のインフラづくりに取り
組む。2009年1月に独立し、「スケダチ 高広伯彦事務所」として活動。広告主の
プランニングやビジネス開発を支援する。

株式会社スケダチ: http://sukedachi.jp/
個人ブログ: http://mediologic.com/weblog/
Twitter: @mediologic, @sukedachi_jp
Facebook: sukedachi

高広 伯彦(スケダチ代表/マーケティングコンサルタント/ユニバーサルプランナー)

1996年博報堂入社。その後、博報堂DYメディアパートナーズ、電通で主にイン
タラクティブ・マーケティング領域のビジネス開発や広告主のキャンペーンに携
わる。2005年にグーグル日本法人に入社し、新しい広告のインフラづくりに取り
組む。2009年1月に独立し、「スケダチ 高広伯彦事務所」として活動。広告主の
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