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コラム

若手起業家、世界一周へ

海外からの安否確認に役立った実名性Webサービス

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日本で起きた震災を大きく報じるブラジルの新聞

3月11日、東北地方を中心とした大災害が起こりました。
僕は宮城県の生まれ育ちです。今は地球の裏側ブラジルにいます。ブラジルのメディアでも日本の大震災直後は大きく取り上げられました。

被災直後、インターネット通話で実家や家族の携帯電話に連絡をするもつながりません。
僕の家族は残念ながら、スカイプやスマートフォンなどとは縁がない人達だったので、早急には安否確認をすることができませんでした。

こちらからどうコミュニケーションを取れるのかわからない中で、親戚から安否報告が入ったのがフェースブックでした。いとこからだったのですが、いとことはお互いのメールアドレスなどは知らない少し遠い間柄です。いとこは、最近映画化などで話題になっていた実名制サービスであるフェースブックなら、僕の連絡先が見つかるのではないかと考え、検索をして連絡をくれたようでした。

このようにして僕は、家族・親戚の安否を知ることができました。僕がフェースブックを実名で登録していたからこそ、海外にいる僕にも早く連絡が届きました。連絡先がわからないけれど、安否を確認したい! 知らせたい! そんな時に実名制サービスが役立ちます。本名を登録していれば、その人に連絡を取りたい人が検索してたどり着きます。

何もフェースブックでなくてはいけないこともないとは思いますが、日本ではミクシィやツイッターなどでは匿名で利用している人が多いので、今から実名を掲げるのは難しい人が多いことでしょう。

災害等の緊急時に、自身の安否の発信や、安否を気にかけてくれる人からの連絡が届くサービスへの実名登録が今後必要になってくるのではないでしょうか。グーグルが安否情報サービスを公開してくれましたが少し後でした。やはり即時性は今だとフェースブックです。
(フェースブック上でメッセージを受信すると、指定のメールアドレスに自動転送してくれます。フェースブックの場合は基本情報を登録しておくだけで有効でしょう)

今回、地球の裏側にいながらもインターネットを通じて多くの情報を得ることができました。僕の場合はグーグルリアルタイム検索、ツイッター、ユーストリーム、フェースブック、ミクシィなどは大きくそれに貢献してくれました。他にも多くの企業や個人が情報収集などに役立つサービスを立ち上げてくれていました。

こういったインターネットサービスに感謝するとともに、被災直後の被災地でのインターネット環境の確保というのは今後の大きな課題になるのではないでしょうか。それによって無くなる混乱や、助かる命が無数にあることでしょう。是非とも国や携帯会社には検討をしていって欲しい事項です。

僕らは短期的、中期的、長期的な視点で被災地を支援し続けていくことと同時に、今回から何を学び、何を今後に活かしていくかも考えていかなくてはなりません。

多くの人が未だに助けを求めていることと思います。多くの人が今も闘ってくれています。ひとりでも多くの命に光が照らされることを祈っています。そして故郷である宮城及び被災地の皆さんが、1日も早く笑顔を取り戻せることを願っています。

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