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地域のものづくり企業の東京進出をサポート

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国産品の魅力を伝えるショールームがオープン

秋田県の藤木伝四郎商店による、樺細工の茶筒


富山県の高田製作所による、箸置き

住まい・インテリア・デザインの総合情報スペース「リビングデザインセンターOZONE」(東京・新宿)内に、日本各地の“ものづくり企業”の製品を展示するショールーム「Japan Creation Space monova(モノヴァ)」が8月1日、新たにオープンする。

デザイン・アート企画制作の有限責任事業組合プラスディーが、このショールームの企画・運営を手掛け、出展企業・団体に代わって製品の販路開拓・広報活動を担う。出展企業・団体は、樺細工を手掛ける秋田県の藤木伝四郎商店や、漆器を手掛ける福井県の越前漆器など、地域の技術や素材を活かしたものづくりに携わる15県24社。それぞれが常設コーナーを持ち、素材や製法・使い方などの説明とともに自社製品を展示・紹介する。

企業・団体はmonovaへの出展によって、東京のバイヤーやスタイリスト、メディアや一般生活者に向けて自社製品をアピールすることができるほか、ユーザーの反応やニーズをキャッチするマーケティングリサーチの場としても活用することができる。

地域の中小企業にとって、東京への進出は大きなチャンスである半面、リスクも高い。東京の拠点を持つには人件費や家賃などコストがかかるうえ、一社単独ではその後の集客も困難であることが予想される。

monovaは、そういった企業・団体の東京における販路開拓・広報活動を代行することで、地域のものづくりを支援していく。「食品については、生活者の国産品志向が高まっており、高価でも国産品を選ぶ人も多いが、インテリアや雑貨、建材などの分野では国産品の優位性はまだあまり高くない。monovaの運営を通して、暮らしのシーンに国産品を取り入れることを提案したい」(プラスディー担当者)。

会場では常設展示のほか、作家によるアート展示コーナーや、暮らしの中のアートがテーマの短期展示会「monovaギャラリー」といった、プラスディーが企画・運営する企画展示も行う。鮮度の高い情報を定期的に発信し続けることで、monovaへの継続的な集客を図る。

今後は47都道府県をカバーしていくことも視野に入れ、出展企業・団体を増やしていく。