スポーツブランドのFILAは9月18日、ブランド生誕100周年を記念した若年層向けのイベントを、横浜赤レンガ倉庫にて開催した。20~30代後半の若年層に向けた、FILAブランドの認知向上が目的。
FILAは、1911年にフィラ兄弟がイタリアで創業してから、今年で100周年。70年代~90年代にかけては若い世代から人気を集めていたFILAだが、近年は購買層の中心が40~50代と上がってきている。
かつてのFILAの隆盛を知らない20~30代後半の若者に対して、“イタリア発祥のおしゃれなスポーツブランド”という活気あるイメージを訴求するため、日本におけるマスターライセンスを有する伊藤忠商事が、さまざまな周年記念事業を実施してきた。今回のイベントも、そのリブランディングの一環として実施された。
当日は、フリーバスケやフリーフットボール、ダンス、アクロバットなどのパフォーマンスショーやFILAのアイテムをコーディネートに取り入れたファッションショーなどのステージイベントを実施。会場内には商品販売スペースも設け、今年3月に販売開始した新カテゴリー「ストリートダンス」ラインを中心に販売する。
イベントのコンテンツの一部は、ウェブを軸に実施したユーザー参加型の周年企画とも連動している。
例えば、「キミに宿るチカラを見せつけろ!」をテーマとしたパフォーマンス動画の投稿を募った企画「FILA 100 PERFORMANCE」。今年の4~8月の約5カ月で集まった応募総数198組の中から、総計3545票のユーザー投票で選ばれた人気上位10組が、イベント当日にステージでパフォーマンスを披露する。
「FILA 100ERFORMANCE ×venus トップスタイリストコンテスト2011」は、発行部数10万部の女子大生向けフリーペーパー「VENUS」とのコラボレーション企画。FILAウェアと私物を「VENUS」読者がコーディネートし、ユーザー投票でランキングを決めるというもので、7~9月の間に全4回実施した。各回のグランプリ受賞者が、イベントのファッションショーでモデルのスタイリングを行う。
イベントは、これらの周年企画に参加・協力した学生の発表の場としての役割も果たした。「ダンスやスポーツで体を動かすことの楽しさを体感してもらうとともに、その楽しいシーンにおいてFILAブランドを想起してもらえるようになれば」(伊藤忠商事担当者)。
今回のイベントは日本独自の取り組み。海外 FILAには概要を説明しており、高い評価を得たという。
広報会議9月号には、FILAが周年を記念して企画・販売した、アートディレクター・佐野研二郎氏とフォトグラファー・蜷川実花氏の2人のアーティストとのコラボレーション商品に関する記事を掲載している。
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