4月に開催される世界最大級の国際家具見本市「ミラノサローネ」。本年度で51回目を迎える同展に、パナソニックが今年も参加。循環可能な新しいエネルギーの時代を表現するインスタレーション展示を、今回は初の屋外空間で行う。
展示コンセプトは、「Photosynthesis – 光合成 -」。太陽光パネルによる「創エネ」、蓄電池による「蓄エネ」、照明(LED・有機EL)による「省エネ」、またそれらをコントロールする「エネルギーマネジメントシステム」を生態循環系の起点である植物の「光合成」になぞらえて空間展示を行う。会場構成を手掛けるのは、建築家の平田晃久氏。「Photosynthesis」というテーマから、一本の樹木における「葉」と「実」と「花」の関係を想起したという。
「そこには循環し、互いに関係し合う生態系の秩序の縮図があり、またそうした秩序は太陽から降り注ぐ光があるからこそ可能であることも示唆している。そしてそれは、人工物がこうした秩序と重なり合う未来の風景、建築や都市が本当の意味で生態系の一部になるような新しい世界のイメージを切り開くものだと思う。このような関係性が一気に体感されるような展示空間を、歴史的な趣を持った中庭とそれを取り囲む回廊のひろがり全体を使って実現したいと考えた」。
パナソニックでは、2006年にシステムキッチン・ダイニング空間を、初めてミラノサローネに出展。以後、2008年からは毎年出展している。昨年は、パナソニック電工・デザイン部門が展開しているデザインコンセプト「(standard)3」(スタンダード3乗)をテーマにLED照明や有機ELパネルを使ったインタラクティブな展示を行った。
本年度の展示は4月16日~30日に、インテルニ ミラノ大学内で行われる「NTERNI LEGACY」会場にて。出展予定製品は、太陽光パネル、蓄電池、照明(LED・有機EL)、配線システムほかとなる。
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