ネットで売れる戦術第8回 ランディングページの口コミ率を上げるテクニック —「販促会議6月号」より

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完了ページで“お友だち紹介”

お客さまは企業の商品情報なんかソーシャルメディアに発信なんてしたくない。しかし、どの通販会社も広告費を使わずに、自社の商品をフェイスブックやツイッター、ブログなどのソーシャルメディアで拡散(口コミ)させたいと思っている。そのため、商品ページやランディングページに「いいね!ボタン」や「ツイートボタン」を設置し、そこから拡散してくれるのではないかという淡い希望を抱き続ける。実際に多くの通販会社が自社の商品ページやランディングページに「いいね!ボタン」や「ツイートボタン」を設置しているが、ほとんど活用されていないのが現実だ。例え何人か利用したとしても、それはきっと社内の人間か、広告会社の担当者か、制作会社か身内だけだと考えた方が良い。

ニュース情報だったり、エンタメ情報だったり、iPhone・iPadのような画期的な商品だったりすると拡散は起こるが、通販企業の普通の商品、しかもお客さま自身が申し込んでいない、いわばよく分からない商品を、自分のメディアに載せようとはしない。ランディングページに「いいね!ボタン」や「ツイートボタン」を設置しても意味がないのだ。

ランディングページを拡散させるポイントは、お客さまが自分のメディアの読者に伝えたいと思う“タイミング”に、簡単に“お得な情報”、“役立つ情報”を提供できるようにすることだ。

では、お客さまが拡散したくなるタイミングとはいつだろうか。皆さん、自分が普段リアルな世界で友だちに何か商品を薦めるタイミングを思い出してほしい。商品を申し込む前よりも、商品を申し込んだ後の方が人に薦めたくなるのではないだろうか。特に女性は、商品を申し込んだ自分を肯定したいという気持ちを持っている人が多い。だからこそ、自分が申し込んだその商品に対して、誰かに「いいね」と言ってもらいたいのだ。

そのため、拡散となる口コミ率を上げるには、商品の申し込みが完了したタイミングで「友だちに紹介しませんか?」とお客さまに提案することが重要なのだ。ネットで口コミ率を上げたかったら“完了ページ”を有効活用すること! それでは、ランディングページではなく、どこで口コミを狙えば良いかというと、一番効果的なタイミングはお客さまが申し込みをした後、つまりは「申込完了ページ」である!

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入力内容確認では、第7回で取り上げた「アップセル」の提案をきちんと行い、完了ページを有効活用し、「友達紹介率(=口コミ率)」をアップする。

一般的に世の中の通販のランディングページでは、完了ページはサンクスページでしかない。結局「ありがとうございました」ということしか伝えておらず、そのページは1円もお金を生んでいないのだ。だから、その完了ページを有効活用して、友だち紹介を提案すると、劇的に口コミ率が上がる!

ネットで劇的に口コミを上げるには、まずは以前も話した通り、ランディングページからショッピングサイトのカートにつなぐ構造をやめ、ランディングページと「申し込みフォーム」を“一体型”にしてしまうこと。そしてお客さまが申し込みフォームを記入したら、その次にアップセル付きの“確認ページ”があって、その次に“完了ページ”がある。というシンプルな構造にすること。

そして、“完了ページ”では単純に「ありがとうございました」とお礼を言うだけで終わるのではなく、ここの“確認ページ”で友だち紹介を狙うのである!

例えば「ありがとうございました。あなたのお友だちにも無料モニターのことをお知らせしませんか?」と友だちに商品を紹介する・薦めることを提案するのである!

そして、その下に「パソコンメールからお知らせする」「ソーシャルネットワークで共有する」「ブログで紹介する」などそれぞれのお客さまが使っているメディアに合わせて紹介ルートを選ばせるのだ。

そこにサンクスページへつながるアイコンを設置することで、各アイコンを押すと、“簡単に”“2クリックで”メールやソーシャルメディア上に指定した文章とURL を口コミでき、劇的に口コミ率がアップする。

当然ながら紹介された側の友だちが申し込みをすれば、そのランディングページの完了ページにもまた友だち紹介の提案が入るので、その友だちがまた紹介をすれば、どんどん友だち紹介(口コミ)の連鎖が起き、半永久的に拡散(口コミ)していくのである!(笑)。

しかも計測用のURLを設定すれば、そこからの広がりの効果測定も可能だ。繰り返すが、完了ページに友だち紹介を入れることで、ランディングページはどんどん拡散され、口コミが起こる。

ただし、最後に一つ注意事項として、この戦術とあまり相性の良くない商材があることも伝えておきたい。それは、ネガティブ系の商材すなわち“コンプレックス系の商材”だ。

例えば、髪の薄い人が「育毛剤」を申し込んだ場合、あまり自分でそれをソーシャルメディア上に載せたくないだろうし、メールなどで「育毛剤」や「ニキビ」の紹介をされた友だちもあまり気分が良くないだろう(笑)。

一方、「化粧品」や「健康食品」では抜群の口コミ効果を生み出すテクニックなので、ぜひ実施してさらなる全体的な効率アップにつなげてほしい。


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加藤公一レオ氏(かとう・こういちれお)
ブラジル・サンパウロ生まれ、アメリカ・ロサンゼルス育ち。大学卒業後、三菱商事、Euro RSCG、ADKにて、一貫してネットビジネスを軸としたダイレクトマーケティングに従事。現在は、単品通販が数多く存在する九州において、ネット広告ビジネスの総合プラニングおよびコンサルティング活動を行っている。
ウェブサイト:www.ureru.co.jp



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