2014年春卒業予定の大学生らに対する企業の採用活動が解禁された1日、広告業界への就職を目指す大学3年生を対象にしたセミナー「広告業界就活サミット」が東京都内で開かれた。主催は広告界向けの人材サービスを手掛けるマスメディアン。同社が運営する大学生向け就職情報サイト「マスナビ2014」のオープンに合わせて開催したもの。100人の定員に対して約300人の申し込みが集まるなど関心の高さをうかがわせた。
大手広告会社の営業やプランナーなどで働く若手社員のほか、来春入社予定の内定者が登壇し、エントリーシートの書き方や面接・グループディスカッションのポイントについて解説した。
ひと足早く広告界入りした先輩からは「こうしたセミナーに出席しても、その後何もしない学生が多いのでは。まずは何らかのアウトプット(行動)をすることから始めましょう」と辛口のエールが送られる場面も。参加した学生からは「モチベーションが高まった」「自己PRの内容について悩んでいたが、糸口が見えた」といった声が聞かれた。個別の就職相談にも長蛇の列ができ、終了時間が延長されるなど、熱心な学生の姿が目立った。
博報堂と博報堂DYメディアパートナーズは1日午前0時から、「日本一早い」と銘打った会社説明会をWeb上で実施した。両社の社員が広告の仕事や就職活動についてトークを繰り広げるもので、事前予約の3000人のほか当日枠も設け、合わせて6232人が視聴した。
就職活動の長期化が学業を妨げているとの指摘を受け、大学3年生の10月としていた採用広報活動の解禁を12月に後ろ倒ししたのは昨年の2013年卒から。就職活動期間の短縮で「短期決戦」の色合いが強まる中、企業や大学は説明会の回数を増やすなどきめ細かな対応を進めている。
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