英語プレゼンは、突然やってきた。

発表風景。いちばん手前がCDのカール。
目の前には世界各国から来た20人のクリエイターたちがいる。僕らのチームに順番がまわってきた。そこで突然、チームメイトのロジャーが「君のアイデアだから、君が発表した方がいい。君はできるよ」と言う。えっ何。さっき打合せしたときはロジャーがぜんぶまとめて発表してくれるような感じだったじゃないか。隣にいるコンビを組んでいるノゾミも「トモがやったほうがいい」と英語で言う。何で。完全英語プレゼン、初めてなのに…。
以前、こういう国際ミーティングに出たときは、プロの通訳の方がしっかりついてくれていたのだ。英語が伝わらなくて、いままで活発だった発表の場がシーンとなったらもう死ぬしかない。ロスに死す、だ。そもそも、どうして僕はこんなところに来てしまったのか。ジャパンから来た彼、なんかイマイチだね。とか思われたら、僕を送り出してくれたミキティにもカズーにも※、顔向けできない。手の汗のレベルが、新人の時の初めてのアイデア出し以来の水準に達していた。何で、どうして、僕は英語でクリエイティブなんかやろうと思ってしまったのだろうか。
※TBWA\HAKUHODOの松井美樹CCOと佐藤カズーECD
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原田 朋(TBWA\HAKUHODO クリエイティブディレクター)
原田 朋(TBWA\HAKUHODO クリエイティブディレクター)
1972年生まれ。博報堂入社後コピーライターとして配属され、2010年からTBWA\HAKUHODOクリエイティブディレクター。主な仕事に、講談社スティーブ・ジョブズ自伝「みんなのしおり.jp」、日産自動車ジューク「世界一退屈なバナー広告」、日産自動車ノート「海上発表会」、キリンビバレッジ「出た!生茶パンダ先生」など。カンヌサイバー部門ブロンズ、TIAAシルバーなど受賞多数。2012年クリエイター・オブ・ザ・イヤー メダリスト。
http://www.dislab.jp/#/dna/tomoki.harada
原田 朋(TBWA\HAKUHODO クリエイティブディレクター)
1972年生まれ。博報堂入社後コピーライターとして配属され、2010年からTBWA\HAKUHODOクリエイティブディレクター。主な仕事に、講談社スティーブ・ジョブズ自伝「みんなのしおり.jp」、日産自動車ジューク「世界一退屈なバナー広告」、日産自動車ノート「海上発表会」、キリンビバレッジ「出た!生茶パンダ先生」など。カンヌサイバー部門ブロンズ、TIAAシルバーなど受賞多数。2012年クリエイター・オブ・ザ・イヤー メダリスト。
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