コラム
原田朋のCHIAT\DAY滞在記 ~リー・クロウの下で365日~
Appleの「Think Different.」や「1984」などの作品を手がけたクリエイティブディレクター、リー・クロウ率いるロサンゼルスのエージェンシーTBWA\CHIAT\DAYに、2013年4月から滞在する筆者が、“伝説”の生まれる現場で、日本のクリエイティブが強くなるためのヒントを探ります。
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第12回最終回。なぜ、多様性は強いクリエイティブを生みだすのか?
「ジブリアニメの中で何が好き?」ティトがビールを片手に聞いてきた。「キャッスル・イン・ザ・スカイ、ラピュタ」と僕は答えた。超大変だったプレゼン作業のお疲れさま会ということで、チームのみんなにCDのティトがおごってくれた日。 -
第10回世界で流れるCMはどのように生まれるのか?
そこに、僕たちの案は貼られていなかった。もういちど見回してみたがない。数日前にはプロジェクトルームの壁いっぱいに、もうひとつ部屋があってもよいのではないかと思うくらい大量に貼られていた案たちがはがされ、5つだけが残っていた。 -
第9回なぜ、僕らはアメリカでソーシャル・キャンペーンを手がけられたのか。
僕らは会社からクルマで10分ほどのビーチに来ていた。ヴァイン(Vine)を使って撮影をするためだ。日本では拡がっていないが、ヴァインは6秒間のムービーをGIFアニメ感覚で共有できる、アメリカで拡散中のいま旬のソーシャル・アプリ。スマートフォンを使って簡単にストップ・モーション(コマ撮り)ムービーがつくれる。 -
第8回僕たちは、なぜカンヌを必要としているのか?
「このタクシー、がめつい…」降りる段になってリチャードと僕は絶句した。運転手が「次の彼もカンヌらしいから、相乗りさせてあげたらどうだ?」とリチャードに提案してくれたおかげで、僕は早くニース空港の行列から脱出できたのだが、着いてみると、運転手はワリカンではなくそれぞれ全額払えという。 -
第7回世界のクリエイターは、なぜ移籍するのか?
「次のSWATにはいっしょに参加できない。実は会社を移ったんだ。」ジョナサンからのさよならは突然だった。僕は第3回のコラムで、カナダのクリエイターたちといっしょに、世界のクリエイターが集まる合宿SWATに参加した話を書いたが、そのジョナサンから、会社を移るというメールが届いた。 -
第6回世界を動かすエージェンシーで、インテグレート・キャンペーンを考える日々。
「仕事ゲットするの大変なんで、アピールしまくったほうがいいですよ。」以前に日本からCHIATに来ていたどのチームからも、そう聞いていた僕とコンビを組んでいるノゾミは、マジであせっていた。本当に仕事がなくて暇だったらどうしよう?ロスを歩き回って、ノゾミが毎日一枚写真を撮り、僕がそこに英語でコピー(ポエムw)をつけるというスタイルで作品をアップしていくサイトをつくるか?なんて話し合っていたぐらいだ。 -
第5回「フロンティア」という言葉の意味を、アップルが生まれた地で考えた。
目覚めて窓際のブラインド・カーテンを開けると、ロスは霧だった。どうりで薄暗いはずだ。きょうは日曜日。ロスに着いてから丸1カ月が過ぎ、ありがたいことに次々と仕事がふえたこともあって、先週は初めての完徹をした。 -
第4回世界を変えるのは「二人組」であるという考え方。
仕事をする最少単位は何人ですか?と聞かれたら、たいていの人は一人、と答えるだろう。でもCHIATは、二人と答えるはず。二人とは、言葉のプロのコピーライターと、ビジュアルのプロのアートディレクターの二人組。 -
第3回世界のクリエイターが集まり、ロスで何が行われているのか?
目の前には世界各国から来た20人のクリエイターたちがいる。僕らのチームに順番がまわってきた。そこで突然、チームメイトのロジャーが「君のアイデアだから、君が発表した方がいい。君はできるよ。」と言う。えっ何。さっき打合せしたときはロジャーがぜんぶまとめて発表してくれるような感じだったじゃないか。
原田朋のCHIAT\DAY滞在記 ~リー・クロウの下で365日~
原田 朋(TBWA\HAKUHODO クリエイティブディレクター)
1972年生まれ。博報堂入社後コピーライターとして配属され、2010年からTBWA\HAKUHODOクリエイティブディレクター。主な仕事に、講談社スティーブ・ジョブズ自伝「みんなのしおり.jp」、日産自動車ジューク「世界一退屈なバナー広告」、日産自動車ノート「海上発表会」、キリンビバレッジ「出た!生茶パンダ先生」など。カンヌサイバー部門ブロンズ、TIAAシルバーなど受賞多数。2012年クリエイター・オブ・ザ・イヤー メダリスト。
http://www.dislab.jp/#/dna/tomoki.harada
1972年生まれ。博報堂入社後コピーライターとして配属され、2010年からTBWA\HAKUHODOクリエイティブディレクター。主な仕事に、講談社スティーブ・ジョブズ自伝「みんなのしおり.jp」、日産自動車ジューク「世界一退屈なバナー広告」、日産自動車ノート「海上発表会」、キリンビバレッジ「出た!生茶パンダ先生」など。カンヌサイバー部門ブロンズ、TIAAシルバーなど受賞多数。2012年クリエイター・オブ・ザ・イヤー メダリスト。
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