東武タワースカイツリー×ソニー
ソニーは、初期費用無料で、企業と生活者とのエンゲージを深めることができる、スマートフォン向けアプリ「きせかえカレンダー」を提供している。
手軽な運用で、ユーザーへのきめ細かい情報配信が可能
豊島2012年5月から開業した東京スカイツリーですが、2013年の3月まで情報発信は主に自社WEBサイトが中心でした。開業当初からソーシャルメディアの活用も考えていたのですが、運用を始める場合、一人ひとりのお客さまにしっかりと対応するため専属の担当者を設ける必要性があります。しかし今まで実施したことのない、ソーシャルメディアに専任担当者をつけるのは業務上難しいと悩んでいました。
そのとき、この課題を解消する「きせかえカレンダー」をご提案いただいたのです。これならば、あらかじめ設定しておいた情報を定期的に発信できるため、担当者を設けずとも運用できると考えました。
林「きせかえカレンダー」は、iPhone、Androidともに対応したスケジューラーアプリで、これまでに約100万人にダウンロードされています。名前の通りユーザーが好きなデザインに“きせかえ”できることが特徴です。また、企業側からスケジューラー上にキャンペーンやイベント、新商品情報などを配信し、表示させることもできます。配信情報はHPのRSSやフェイスブック、ツイッターなどと自動連携も可能なので、専属の担当者を要さずとも運用が可能です。
豊島専属の担当者でなくても運用に問題がないことはもちろん、ユーザーのスケジューラーに企業側の情報を掲載できる点が魅力的でした。東京スカイツリーは世界一高いタワーであり、その眺望を楽しめる展望台に注目が集まっていますが、当社としては展望台だけでなく、各種のイベントを継続的に行うことで集客につなげたいという思いを強く持っています。そのためより多くの方にイベント情報を知ってもらいたかったのです。
ソーシャルメディアを使った企業からの情報発信で、注目度が高いのはクーポン・割引の情報だと思うのですが、東京スカイツリーはそうした施策を行ったことがなく、ソーシャルメディアのために実施するというわけにはいきません。またコストの面でも、莫大な費用を要する自社でのアプリ開発に比べ、月額運用費のみで導入できるのも決め手のひとつになりました。
林きせかえカレンダーのアプリ自体は当社で管理しているので、iOS、Android OSのバージョンアップや機種依存問題に伴う対応なども企業の方には必要ありません。きせかえカレンダーを導入して良かった点はほかにどんなところがありますか。
豊島独自のアプリでより深い関係を構築するのは、ユーザーにダウンロードしてもらい、随時起動してもらうなど、エンゲージを深めるのはハードルが高いと感じています。しかし、スケジューラーという常時つながることができる点が非常に良かったと感じています。ユーザーと東京スカイツリーのパイプを太くして、開業から1年が経過した東京スカイツリーをより盛り上げていきたいです。
林今後は時間や場所と連動し、例えば指定のエリア内にユーザーが訪れたらアプリを立ち上げずともプッシュで情報を通知できる機能を、リリース予定です。随時バージョンアップを図り、企業の方にもユーザーにも、より使いやすいものにしていきます。
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