大舞台は、突然やってくる。
はじまりは先週木曜日の夕方。「トモとノゾミはあなたたち?」知らない女性がやってきた。「明日の朝にジョンからのブリーフィング(オリエン)があるから時間を確保してちょうだい」席にふらりとやってきた女性はそう告げた。アカウント・チームのプロジェクト・マネージャーのようだ。僕とノゾミは顔を見合わせた。ジョンとはCCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)。つまりCDたちを率いる、CHIATのクリエイティブのトップである。ジョンが直接手がけるということは最重要案件だ。僕たちはそこで声をかけられた嬉しさ、ワクワクと同時に、今までにない緊張感をも感じていた。アリサから緊急のスケジュール感が伝わってきたからであり、何より、ジョンにアイデアを見てもらえる――ほめられて今後につながることもあれば、イマイチだなあと思われて二度と声がかからないこともある――そのタイミングがついにやってきてしまったからだ。1カ月前に僕たちは、ジョンの時間を30分ほどもらうことができて、自分たちのクレデンシャル・プレゼンを見てもらっていた。今年のカンヌでブロンズを獲った『Soil Restaurant』なども披露して「僕自身が考えつかないことを考える」おもしろいやつらだなあと興味を持ってもらえたようだ。ついに、実地でクリエイティブを見てもらえる。
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原田 朋(TBWA\HAKUHODO クリエイティブディレクター)
原田 朋(TBWA\HAKUHODO クリエイティブディレクター)
1972年生まれ。博報堂入社後コピーライターとして配属され、2010年からTBWA\HAKUHODOクリエイティブディレクター。主な仕事に、講談社スティーブ・ジョブズ自伝「みんなのしおり.jp」、日産自動車ジューク「世界一退屈なバナー広告」、日産自動車ノート「海上発表会」、キリンビバレッジ「出た!生茶パンダ先生」など。カンヌサイバー部門ブロンズ、TIAAシルバーなど受賞多数。2012年クリエイター・オブ・ザ・イヤー メダリスト。
http://www.dislab.jp/#/dna/tomoki.harada
原田 朋(TBWA\HAKUHODO クリエイティブディレクター)
1972年生まれ。博報堂入社後コピーライターとして配属され、2010年からTBWA\HAKUHODOクリエイティブディレクター。主な仕事に、講談社スティーブ・ジョブズ自伝「みんなのしおり.jp」、日産自動車ジューク「世界一退屈なバナー広告」、日産自動車ノート「海上発表会」、キリンビバレッジ「出た!生茶パンダ先生」など。カンヌサイバー部門ブロンズ、TIAAシルバーなど受賞多数。2012年クリエイター・オブ・ザ・イヤー メダリスト。
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