アイデアの「大きさ」とは何なのか?

「メジャー」であることへの、CHIATのこだわり。

CHIATにその答えを聞いたなら、「大きなReal」だと答えるだろう。

たとえばCHIATは、クライアントの新しい企業活動を立ち上げ、その活動自体をコンテンツ化する方法をあみだしてきた。そしてそのコンテンツは、誰をも感動させ、あらゆるメディアに展開できる「メジャー・コンテンツ」であるべきだ、と考えている。

その中でも僕が好きなのは、カンヌで多部門の賞を受賞したGatoradeの“REPLAY”だ。15年前の高校アメリカン・フットボールの引き分け決勝戦の、再試合(REPLAY)を実現するというGatoradeの活動のドキュメンタリー。30代半ばになり体がたるみきってしまった元・プレイヤーたちが、決着をつけるために、Gatoradeを飲みながら、たるんだ体を鍛え直す過酷なトレーニングを耐え抜き、試合に挑む。これはシリーズ化してSeason2, Season3と続いている人気のメジャー・コンテンツとなった。リアルの試合観戦を真ん中に、TVCMだけでなく、Webムービーだけでもなく、番組にもなることで、幅広くアメリカ国民から愛されるコンテンツになった。

また、Nissan×Sony Computer Entertainmentの“GT Achademy”もエキサイティングなコンテンツだ。そもそも考え方がエキサイティング。レーシング・ゲームのトップ・ゲーマーたちを、なんと本物のレーサーにしてしまおうというプロジェクトを立ち上げたのだ。様々な選考と訓練をくぐり抜け、最終的に選ばれた一人のゲーマー=レーサーがプロとしてサーキットでデビューするのだ。REPLAYは2010年のカンヌプロモアクティベーション部門でグランプリ。GT Achademyは2011年のカンヌでブランデッド・コンテンツ部門のゴールドを受賞している。まだご覧になっていない方は、ぜひ、YouTubeでチェックしてみてほしい。

Realが問われる時代だから、企業のReal Actionをつくってしまおう。それをメジャー・コンテンツ化してあらゆるメディアに露出させてしまおう、という彼らCHIATの気概は屈強だ。彼らのすごいところは徹底して「メジャーであること」へのこだわりだ。過去にはAppleの1984、Think Differentを手がけ、今も数々のグローバル・ブランドを手がけているだけのことはある。そして、リー・クロウが言う「でかさ」とは、コンテンツの展開力だけじゃない。

CHIATオフィス
CHIATオフィスのいたるところに、リーのイメージが貼られています。

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原田 朋(TBWA\HAKUHODO クリエイティブディレクター)
原田 朋(TBWA\HAKUHODO クリエイティブディレクター)

1972年生まれ。博報堂入社後コピーライターとして配属され、2010年からTBWA\HAKUHODOクリエイティブディレクター。主な仕事に、講談社スティーブ・ジョブズ自伝「みんなのしおり.jp」、日産自動車ジューク「世界一退屈なバナー広告」、日産自動車ノート「海上発表会」、キリンビバレッジ「出た!生茶パンダ先生」など。カンヌサイバー部門ブロンズ、TIAAシルバーなど受賞多数。2012年クリエイター・オブ・ザ・イヤー メダリスト。

http://www.dislab.jp/#/dna/tomoki.harada

原田 朋(TBWA\HAKUHODO クリエイティブディレクター)

1972年生まれ。博報堂入社後コピーライターとして配属され、2010年からTBWA\HAKUHODOクリエイティブディレクター。主な仕事に、講談社スティーブ・ジョブズ自伝「みんなのしおり.jp」、日産自動車ジューク「世界一退屈なバナー広告」、日産自動車ノート「海上発表会」、キリンビバレッジ「出た!生茶パンダ先生」など。カンヌサイバー部門ブロンズ、TIAAシルバーなど受賞多数。2012年クリエイター・オブ・ザ・イヤー メダリスト。

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