大分県は、昨年制定した観光キャッチフレーズ「おんせん県」をPRするテレビCMの放映を9月4日から福岡で、15日から関西でも開始する。
同県は2012年8月に、市町村、地域観光協会、旅館ホテル組合、観光事業者、NPO法人などの協力も得て、官民協働で源泉数、湧出量がともに日本一を誇る温泉と食をPRすべく、「大分県ツーリズム戦略」を策定。「日本一のおんせん県 味力も満載」というキャッチフレーズを考案した。
今後の活用を見込み、また第三者による営利目的の登録を防ぐため「おんせん県」の商標登録を特許庁に申請したが、「他県にもあてはまる」ため認められなかった。さらに、有名温泉地を持つ他県から批判されるなど、新戦略はスタート早々、逆境に立たされてしまった。
そこで、あらためて「おんせん県」を話題にするべく企画されたのが「おんせん県って言っちゃいましたけん」というキャッチフレーズの新CMシリーズだ。制作は、電通九州。
「タレントなし!歌なし!CGなし!」のCMの主役は、県が自らキャスティングした地元の人たち。出身タレントやキャラクターなどは起用せず、「地元の方々の人柄の良さを通じて観光資源を見せていくことで、大分のことを好きになってもらう」という企画。
「おんせん県」のネーミングについて「うどん県のパクリじゃないよ。意識はしとったけど」と話したり、商標登録に失敗したことを逆手にとり「滑って転んで大痛県」という自虐ネタを披露する一方で、別府や湯布院などの温泉地や関サバ、かぼすなどの特産品もアピールする。
8月26日にインターネットにアップした新CMの予告動画は、わずか1週間足らずで再生回数が24万回に達し、特設サイトも開設。現在、全16タイプがネット上で公開されている。
予告動画
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