「電信柱の陰から見てるタイプの企画術」刊行記念 特別対談「企画術は本当に役立つのか?」(2)

11月1日、CMプランナー福里真一さんの著書『電信柱の陰から見てるタイプの企画術』が刊行になりました。これを記念し特別対談を開催。対談のお相手は、電通・コミュニケーション・デザイン・センターの髙﨑卓馬さんです。『表現の技術』の著書がある髙﨑さんに福里さん。企画本の著者による対談のテーマは、企画術は本当に役立つのか?


【連載】「電信柱の陰から見てるタイプの企画術」――福里真一
1、はじめに
2、第1回「電信柱の陰からおずおずと語りはじめる」
3、第2回「幼稚園では藤棚の柱の陰だった」
特別対談「企画術は本当に役立つのか?」(1)
特別対談「企画術は本当に役立つのか?」(2) ー こちらの記事です。
特別対談「企画術は本当に役立つのか?」(3)
特別対談「企画に向いているタイプとは?」(1)
特別対談「企画に向いているタイプとは?」(2)
特別対談「企画に向いているタイプとは?」(3)


電通・コミュニケーション・デザイン・センター エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター
髙﨑卓馬氏
×
ワンスカイ CMプランナー・コピーライター
福里真一氏(『電信柱の陰から見てるタイプの企画術』著者)

自分のやり口を見つける

福里

 髙﨑さんは自分がCDを兼ねる仕事が大半ですよね。僕は自分の企画はやはり、他人の目で判断してもらいたいので、CDと組んでやるケースが多いのですが、自分で自分の企画を判断するって、どうやってるんですか?

髙﨑卓馬氏

髙﨑

 クライアントに対するプレゼンも自分でするので、「これならプレゼンに通る」という企画はわかるんです。なので「この企画ならプレゼンしてもいい」と思えることが、ハードルなんですけど…感覚的なのでうまく言語化はできないですね。

佐々木(宏)さんと仕事をしている、福里さんや澤本(嘉光)さんはすごいテクニックがあるなと思うんです。

僕は「ここ掘れワンワン」のポイントを自分で見つけたいタイプ。だから人に「こういう企画でやろうよ」って言われてしまうとダメなんです。そこが、この仕事で一番おもしろくて、アドレナリンが出るところなんで。

自分で企画したいし、プレゼンしたいし、そのアイデアを定着させる方法も考えたい。なので、佐々木さんにどうやったらついていけるのか…僕の中にそういうテクニックが皆無。

福里

 と言いますか、普通、佐々木さんにはついていけないですよ…。それなりにちゃんとやってるのに、誰もそのことを褒めてくれないんです。

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