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コラム

新聞広告の価値 再発見

【新聞広告の使い方】(1)より深く、わかりやすく伝える

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広告メディアとしての新聞の価値は十分に認識されているのか――。宣伝会議は10月の「新聞週間」、同月20日の「新聞広告の日」に合わせ、メディアニュートラル時代の新聞のあり方にスポットを当てた新聞「アドバタイムズ」を発行しました。掲載記事をWeb上に順次掲載していきます。

インフォグラフィックスでデータを“見える化”

明治は2013年5月15日付の朝日新聞全国版朝刊で、ヨーグルトに含まれる乳酸菌の特長を図解でわかりやすく解説した広告を45段(3ページ)にわたって掲載した。情報やデータを視覚的に表現した「インフォグラフィックス」と呼ばれる手法を用いたもので、同社の乳酸菌についての研究成果を解説している。

乳酸菌新聞 乳酸菌新聞

乳酸菌新聞
明治が2013年5月15日の「ヨーグルトの日」に合わせて展開した「乳酸菌新聞」。インフォグラフィックスを用いて乳酸菌の特長を視覚化した

これは、明治が5月15日を「ヨーグルトの日」として実施しているキャンペーンの一環で、明治の保有する乳酸菌の特長について理解しやすい形で、より深く伝えるのが狙い。前日の14日夕刊は、「ヨーグルト新聞」と題してヨーグルトの歴史から商品ラインナップ、ヨーグルトを使ったレシピなどを読み物で紹介。続く15日朝刊は「乳酸菌新聞」として乳酸菌にフォーカスした。

「健全な成人の腸にすむ細菌の数は100兆個」「50歳以上の日本人のうち、ピロリ菌に感染している人は3分の2」――。こうしたデータを図解で表現した。インフォグラフィックスの第一人者と言われるグラフィックデザイナーの木村博之氏が手掛けた。

インフォグラフィックスなど視覚的な分かりやすさを追求する手法はじわじわと広がりを見せている。新聞を使って「理解」を促す手法として、最もポピュラーなものは記事風の広告と言えるが、内容を詳細にわたって伝えることができる半面読んでもらうためにはハードルもある。新聞ならではのスペースの大きさやニュース媒体であるという特性を生かしながら、情報を整理して伝える視覚化の手法は今後さらに広がりそうだ。

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