今年最も優れたPR活動に「土のフルコース」――2013年度のPRアワードグランプリ発表

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グランプリを受賞したTBWA\HAKUHODO/博報堂の
三浦崇宏氏(右)と森健・日本PR協会理事長

企業や団体の優れたPR活動を顕彰する2013年度の「PRアワードグランプリ」(日本パブリックリレーションズ協会主催)の審査会が3日、都内で開かれ、園芸用の土を扱うプロトリーフ社のコーポレートコミュニケーション『土のフルコース』(受賞社:TBWA\HAKUHODO/博報堂)がグランプリに選ばれた。

東日本大震災後の原発事故による風評被害で土の販売が落ち込んでいたことから、プロトリーフ社が自社の土の安全性をアピールするために実施したもの。東京・五反田のフランス料理店に協力を仰ぎ、土を使ったフルコースをメニュー化した。研究機関によって、同社の土が食品と同レベルの安全基準を満たしているとの分析結果が出たことから、「土を食べる」とのコンセプトに至ったという。

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土を丁寧に裏ごしし、ミネラル分を抽出してフレンチのフルコース全品に活用した「土のフルコース」

今年1月17日に、メディア20社に絞ってレストランで試食会を実施したことを皮切りに、国内だけでなくBBCやCNNでのメディア露出にもつながった。話題性だけでなく、同社の土の売り上げも大幅に伸びたという。

TBWA\HAKUHODOの三浦崇宏氏は「後々の情報拡散につなげるため、最初に招待するメディアをWebニュースなどに絞り込んだことが功を奏した」とコメントした。「安全な土ですとは言えない中で、ファクトをベースに『体験』を提供することで、伝えたいことを伝える手法は見事」(特別審査員の阿久津聡・一橋大学大学院教授)といった声が挙がった。

同賞は2012年10月~13年9月に成果の挙がった活動、現在も継続している活動が対象。グランプリのほか、4部門で最優秀賞を選び、「2020年東京五輪招致の広報活動」などが受賞した。

各賞は次の通り(受賞社、プロジェクト名の順)。

≪PRアワードグランプリ≫
TBWA\HAKUHODO/博報堂『土のフルコース』(プロトリーフ社のコーポレートコミュニケーション)

≪コーポレート・コミュニケーション部門最優秀賞≫
東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会「東京2020オリンピック・パラリンピック招致における戦略広報活動」

≪マーケティング・コミュニケーション部門最優秀賞≫
アッヴィ/エーザイ「10月29日『世界乾癬デー』啓発イベント 『“美容師の卵”がはじめて学ぶ乾癬患者さんの気持ち』」

≪ソーシャル・コミュニケーション部門最優秀賞≫
ワカゾウ「選挙割(センキョ割)」

≪イノベーション/スキル部門最優秀賞≫
博報堂「『転載』を活用した中国での科学的PR手法」

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